ぶら下がり健康器を普通に使うと腰を伸ばすことができない

ヘルニアのイメージ。

一般的な「ぶら下がり健康器」の使い方で起こる問題を紹介します。 恐らく腰痛になってから「ぶら下がり健康器」を購入された方は体感したことがあると思います。

まずは普通にぶら下がり健康器を使うときの問題点を知っておいてください。 そうすると私が提案する方法が理に適っていることが分かると思います。

コンテンツ

一連のコンテンツです。順に参照することを推奨します。

問題 1:まとまった時間ぶら下がることができない

ぶら下がっている人「長い時間ぶら下がれない」ぶら下がり健康器の使い方

ぶら下がる運動は極端に言えば「握力や腕だけで体を支える」運動です(※厳密には異なりますが)。 したがって、牽引効果が期待できる時間をぶら下がっているのは多くの人にとって困難です。

ぶら下がり健康器を使う男性、女性、お年寄りを比較したイメージ

そもそもデスクワークなどで運動していない人もなりやすい椎間板ヘルニアです。 そんな方にまとまった時間のぶら下がり運動は非常にシンドイです。 女性や高齢の方になるとさらにぶら下がるのは難しくなります。

問題 2:患部が上手く伸ばせない

一般的なぶら下がり方で伸びる部位を示したイメージ

病院で行われる牽引治療とは異なり、ぶら下がり健康器にそのままぶら下がると、牽く力は体全体に分散します。 そして腕の先から引っ張られるので、ほとんどの人が肩口付近に伸びる感覚を感じると思います。 また、姿勢を維持するために別の場所に力を入れてしまうために、上手く患部を伸ばせないことは良くあります。

ただし、見方を変えれば、寝そべることをせずに、腹筋などを徐々に鍛えられるという利点になりますから、悪いことばかりではありません。 腰を伸ばすという目的のためには非効率な姿勢ですが、リハビリトレーニングのときには有効な姿勢だと思います。