自宅治療で使うぶら下がり健康器によって起こる問題

ヘルニアのイメージ。

ヘルニアを自宅で改善しようと試みるとき、ぶら下がり健康器をそのまま使おうとするといくつかの問題があります。 効率よく自宅で改善しようと思うなら、問題についてきちんと理解しておく必要があります。

一連のコンテンツです。順に参照することを推奨します。

問題 1 : ぶら下がり健康器の高さが足りないとき

脚を曲げてぶら下がるイメージ

ぶら下がり健康器の高さが足りずに、脚を曲げてぶら下がることは良くありません。 下腹部に余計な力を使ってしまい、十分に牽引効果が得られません。

仕事内容や体質によってはこの限りではありませんが、比較的身長が高い人がなりやすい椎間板ヘルニアです。 市販品であれば、ぶら下がり健康器の高さが足りない人もいるかと思います。

私の身長は 175cm ですが、市販されている "比較的安価な" ぶら下がり健康器では足が着いてしまいます。 身長の低い方や女性の場合には問題になりませんが、身長の高い方にとって十分な高さのあるぶら下がり健康器は、一般的なものと比較して高価です。

問題 2 : 逆立ち型のぶら下がり健康器

体の吊るし方を工夫したり、上下反転する(頭を下にする)タイプのぶら下がり器具もあります。 残念ながらいずれも高価な場合が多いです。また比較的大きな器具になり、場所を取る傾向にあります。

多くの人は頭の方が重いので、ぶら下がることで牽引の効果を狙うなら、頭を下にしたほうが効果が期待できます。 なんとか工夫して実現できないものかと考えたことがありますが、「安価・安全・簡単」に実現する方法は見つかりませんでした。

逆立ち型のぶら下がり健康器は、高価なこと以外にも問題があります。 場所を取り、手軽に使えないことが 1 つ。また、事故の危険性が少なからずある点に注意する必要があります。

逆立ち型のぶら下がり健康器のイメージ

特に高齢の方や、一人暮らしの方は気を付けるべきです。「体の一部を固定して頭を下に下げる」ので、単純に転倒などの危険性があります。 また頭をある程度下げ続けていることは日常生活ではありえませんから、血が上り、フラつくことも考えられます。 その日の体調や服用した医薬品によっても状況は変化しますから、もし使う場合でも十分に気を付ける必要があるでしょう。

補助を付ければ良さそうですが、補助をつけるならそもそも体を引っ張ってもらった方が良いですし、手軽さは損なわれますね。