Insta360 ONE RS 1-Inch 360でバイクの夜間撮影

Insta360 ONE RS 1-Inch 360を購入したのでバイクにマウントして夜間撮影してみました。 5年ほど前には360度撮影をやってたんですが、当時の性能はイマイチで、しばらく離れてました。 ところが最近になって登場したInsta360の性能がすさまじいということで、復帰してみた次第です。

事故及び法律に関するあらゆるものを保証しない点に注意してください。安全に十分に配慮しましょう。

購入物品の簡易紹介

購入したのは「Insta360 ONE RS 1-Inch 360」に自撮り棒やら三脚やらSDカードやらがセットになったものです。 元よりある程度は持ってたんですが、公式の推奨製品で試すことにしました。棒も三脚もかなり質が良いので、持ってない人はセット購入してよいと思います。

紹介したテスト撮影動画は、公式のスマホアプリで適当に編集したものなんですが「PCなしでリアルタイムにカメラを動かしながら動画の書き出しができる」は、 360度カメラの黎明期を知っていると驚愕に値します。

ソフトウェア面や操作面の改良を期待したいところはもちろんありますが、SNSでシェアしやすい形で進化させてきたのは大変すばらしいと思います。 よくできた体験です。


バイクマウントの取り付け

バイクマウントは古くからあるU字ボルトロックで、これはアクションカムの黎明期から変わらないですね。

ボールジョイントになっていて、ある程度は角度を融通することができるようになっています。 不要な時には先端部分を取り外しできるので、雨風に晒されて一番弱い先端部分が劣化するのを防ぐことができます。


カメラマウントの注意点

ところで公式にはいかにもこの製品がバイク撮影などで使えるように紹介していますが、公式のバイクマウントに関する商品ページには「非推奨」とされています。 より小型の同社製品だけが対応品です。

実際に取り付けてみると直ぐに分かりますが、カメラが重く、ボールジョイントが緩んだり、いわゆる自撮り棒が歪むのです。 したがって、公式にはより重量の軽い同社製品しか対応しない、とされています。

この問題の解決は2つあって、ボールジョイントに粘性のあるものを挟み込んだり、自撮り棒を最大まで伸ばさないようにしたりすることです。 いくらか敷地内でテスト走行をして、微振動などで滑落などが起きないことを確認します。

念のためカメラと棒をシールで固定するなどもしました。微振動によるネジの緩みを抑える目的です。 車両前方に取り付けるなら目視しやすいですが、後部でかつ自撮り棒の先端に付けると、確認が停止したタイミングなどになり、遅れる可能性があるためです。

他に、バイクマウントに付随する、首振りのアダプタを外すなどしました。経験的に強度が高くないためです。 つまり、ボールジョイントに棒とカメラを直付けしました。これも棒を伸ばした状態で取り付けると、直ぐに分かります。

※まだ試験回数が少なく、責任領域を不用意に増やさないため、ここではすべての対応策について紹介しないことにします。 仮に公式の対応製品の組み合わせであっても、走行中の撮影には十分に注意してください。

公式に推奨もあるONE X2の方にも「バイクアクセサリーバンドル」というセット製品が出ていますが、 こちらはハンドルなどに取り付けるアクセサリーキットで合って、今回のようなバックショットというかドローンぽい映像を撮影するセットではなさそう。

道路交通法による積載制限

バイクに取り付ける「積載物」については、車体からはみ出てもよい幅に制限が設けられています。 身体に取り付けるカメラマウントもあるんですが、基本的に公道を走る場合には同様の制限が適用されるものと考えてよさそうです(調べても出なかったし、やってないので割愛)。

「地上高」から2m、前後方向へ30cm、左右方向へ15cm、が最大積載幅です。Youtubeなどを見ていると啓蒙してくださってる方もいますね。

余談ですが、危ないなぁと思うようなシチュエーションであるならともかく、状況も公道かどうかも分からないのに過剰に注意しまくるスタンスも私は如何かと思います。

積載物と積載装置とが別の扱いになるのは、恥ずかしながら知見がなく、積載装置に相当するものはすべて道路交通法の基準を満たしてるんだと勝手に思ってました。 新しいことにチャレンジし、新しい知見を得るのはいいですね。

ONE X2かGoを推奨します

個人的には、今回のような絵を今後も撮影するなら、素直に公式水晶のONE X2か、より軽量なInsta360 Go2などを使うと思います(Goは360度カメラじゃないけど)。 何故かというと、積載・取り付けに大変気を使うからです。取り付け取り外しも面倒だし、走行中もかなり気を使うので。

よほど1インチセンサーでライカのレンズじゃないと、奇麗に撮らないと、みたいなシチュエーションがなければ、これらの方がよいです。