TimemoreC3ProはMaxProを推奨

電動ミルから手挽きのミルに移行するにあたって、目立つ方々が口々に言うタイムモアの製品を導入してみることにしました。 いはくC2がコスパが良いだとかって話をよく聞くんですが、新しいC3が出てるならC3使おうよという判断でC3を購入するに至ります。

特にC3Proを選んだ理由ですが、ハンドルの折り畳みです。手挽きミルは効率よく力を加えることを考えるとハンドルを長く設計する必要があります。

他方でハンドルの長さゆえに、ミル本体に装着した状態ではバランスを崩しやすく、場所も取ります。

外したまま保管するとミルの蓋が開いたままになって粉が零れ落ちたり埃が侵入したりする「イメージ」がどうしてもぬぐえないです。 (扱い方次第ではあると思いますが、そういうトラブルは容易に想像できますよね)

C3Proのハンドルは簡単に折り畳みができるようになっている点がよいデザインだなと判断して、C3ではなくC3Proを選んだ次第です。

じゃあC3MaxProはなんで買った?という話なんですが、届いたC3Proの蓋が割れてたためです。 使ってる当初は生産や組み立ての都合で線が入ってるのかな?と思って、気が付きませんでした。

幸い保証期間内なので部品交換できないか問合せしたところ、Amazonで購入したものであれば、保証期間内に返品して代替品を購入してくれ、 との指示がありました。ところがProが売り切れていて、MaxProに、となった次第です。

結果的にはMaxProでよかったと思います。パッと見では容量以外に目が行きにくいですが、それ以外にもアップデートが多数施されています。

ハンドルのクオリティがアップ

ProとMaxProの本体サイズは変わりますが、ハンドルの長さは変わりませんでした。

部品のみ販売を調べた限りだと同じように折り畳みハンドルを採用している nano はより短いですね。 nano のハンドル、木製で可愛いのでちょと残念。

蓋のサイズについては、MaxProの方が本体サイズに合わせて大きいです。素材は変わらず。左がProで右がMaxProです。

この蓋が他のハンドミル製品のように容易につけ外しできそうな機構なら、厚手のアクリルで自作する、とかって手段が取れたんですが、残念。

やってやれないことはないんでしょうけど、失敗したりして使えるミルが手元になくなるとコーヒーが飲めなくなっちゃうので無茶は止めました。

C3ProとMaxProとで軸はどうやら変わった様で、MaxProの方が明らかにスムーズに動きます。 C3Proが回転のたびに柔らかな引っ掛かりを感じるのに比較して、MaxProは明らかになんの引っ掛かりもないです。

MaxProでは軸そのものがわずかに伸長するので機構から異なることが分かりますが、 それに合わせて蓋側の軸受けも微妙に形状が異なります。左がProで右がMaxProです。

ちなみに、一応ですがMaxProにProのハンドルは刺さります。

豆の入れやすさもアップ

左右逆転してごめんなさい、左がMaxProで右がProです。本体内部の外周に走るフレームがない分だけ、豆がはじき出されにくいです。 またそもそも直径がわずかに大きいので、入れやすいというのもあります。さらには高さも増してますからね。

1人分のコーヒー豆を挽く分にはどちらも問題にならないと思うんですけど、2人分以上を入れると思うと、扱いやすさに違いは出ます。

私の場合は特に、容量多めに水出しコーヒーを作るので、挽く量が多くなりがちです。そういったときには便利。

蓋側の口には微妙にシェイプが入ってますね。フレームが無くなったことと合わせて、豆が落ちやすくしてあるんでしょうか。 軸に近い部分の強度を保ちつつ、少しでも口を大きくとることを考えると、有効だとは思います。 (が、利用シーンを考えると誤差の範囲に収まる気がしないでもないです、分からん)

ちょっとだけ軸の話に戻りますが、軸の先端形状も異なってます。MaxProの方がより鋭いです。 スッと受け側が刺さるのでこのくらいはシェイプしてていいかも。(ただ、こちらも誤差かも)

粉受けも進化

左右入れ替わってごめんなさい。左がProで右がMaxProです。ネジ切りまでの高さが異なってますね。 このおかげで本体に挿しやすいです。ちょっと斜めに入ってしまって、少し外して挿しなおし、みたいなことはなくなりました。

他にネジ切りのピッチも広くなった影響も挿しやすさに影響あると思います。 個人的には粉がこの隙間に入ることを考えれば、掃除やメンテのためにもっと攻めてネジ切りのピッチを広くとってもよいのでは?と思います。 まぁ外れて事故ちゃうこと、工作のし易さ、強度など考えられてはいるのだと思います。

左がProMax右がProです。

ところで大きさはMaxProの方が大きいにもかかわらず、Proの方が粉受けが20gも重いです。これは素材の都合と思います。 本体が大きくなったぶんだけ重量軽くしたい、などの工夫の都合と思います。

これは難しい問題で重心が上がるのでバランスはとりにくくなるんですよね。ハンドルが折りたためるとはいえ細長い形状で偏重心で倒れやすい、 それに加えて下部が中心~上部よりも軽いとなると、バランスはどうしても悪くなります。

と、批判的に書きながらも倒れる不安は製品から感じないので、上手くデザインしたのだとは思います。

他方で重くすれば特に女性は重く感じるでしょうしね。そもそも女性がこのサイズを手に取ることがあるのか、という想定ユーザの問題はありますけれども。

実際に家に遊びに来た女性にProとMaxProとどちらも使わせてみたんですけど、大きさについてはあんまり言及無かったです。 どちらかというと、ハンドルを回したときによりスムーズになったのがすぐ分かることに反応がありました。

左がMaxPro、右がProです。底面の進化は私にとっては嬉しいですね。 ラバーライクな素材が張り付けられるようになっています。粉をテーブルなどでトントンとして落とすときに、嫌な硬さがないし、双方に割れや傷の不安感がない。 グリップの役割にもなってると思います。いいデザインです。

他方で欠点があるとすれば隙間ができてしまうことですが、まぁ許容範囲でしょう。底面を自分でカスタマイズする手間は省けますし。

ただこの点については気にしない方や、エスプレッソのためのタンパーマットを利用している人にとっては、効果的ではないかもしれませんね。

カスタマイズを前提にしている人も同様です。やや余談ですが、MaxProのサイズ感の方がカスタムには不便そうです。 執筆時次点で有志の方が作ってるものは、C2,C3Proあたりの直径に合わせてあるものが多いように見えています。

パっと見で今どれくらいの挽目であるのかが分からないのは、Timemoreの製品に限らず全般でよくないな、とは思います。 左がMaxPro、右がProですがパッと見では違いがないように思います。

ただ1点、これは気のせいかもしれないレベルの話なんですが、MaxProは、この粉が出てくる部分の金属部品周辺に粉が付きにくくなったような気がします。

多分気のせいです。触った感じの素材感などにも違いはなかったですし、もし変わったとすれば、より内部の方の部品に依存するものと思います。 今回はバラしていないので、悪しからず。

総じてMaxProがお勧めです。

色々比較を紹介してきましたが、総じて個人的にはMaxProがお勧めします。価格差を出す価値はあると思います。

高性能だが少しでも小さい方が良い安い方が良い、ならProで良いと思います。やたらMaxを褒めていますが、Proで不満を覚えることはありませんでした。 Proは価格対機能を考えたら非常に優秀なところに落ちてると思います。Maxはより道具を楽しむ人向け、大容量使うシーンがある人向けですね。

既製品のカスタム部品を付けたい、なんて場合もProの方が選択の幅がありそうです。

価格の話で思い出しましたが、Timemore商品、Amazonなどで価格が安定しないのも悪い点だと思います。 輸入してる業者・個人事業の方によってばらつきが大きいのでしょう。「タイムモア公式っぽい」ものが量産されているのも好ましくないなと思います。