Subminimal非接触温度計はちょい誤差あり

Subminimalの非接触温度計を買ってみました。ミルクメニュー作るときに洗い物少なくて済むかもなと。小さくて場所も取らないですしね。 実際のところと、「結局ミルクフォーマーを洗うので普通の針式のセンサーでよかった」んですが、精度の検証してみました。

比較対象はTanitaの料理用の温度計、電気ケトル側の温度と誤差がないことをまず確認してから検証です。 ±0.2度くらいなので電気ケトル側がかなり優秀な気がしますね。

まず80度以上の水が蒸発する温度では正確に測れないよ、って公式の「誤った使い方」を確認してみました。 何度か測りましたが、公式情報の通り、安定せず誤差が大きいです。

※写真は温度計がケトル内壁を指してるように見えますが、計測時はきちんと水面に近づけています。

改めて適正温度で実験。ケトル側でミルクメニューで使いがちな60度に設定。ケトルと針式の温度計で誤差が大きくないことを確認。

それではSubminimalの非接触温度計の実力確認。何度か計測しなおしましたが、-5度~6度くらいで計測できます。 誤差がそれくらい生じると考えていれば、狙った温度を作れそうです。

※非接触式の場合には特に、きちんと混ぜながら全体の温度を均質化することも重要です(公式より)。

非接触式であるのでそもそも精度を求めるべきではないのですし、安定して低く出るなら使えるかも。 程度についても針式ほど安定するものではないのですが、2、3回計測すれば狙った温度は作れそう。

ただどうしても2、3~5度くらいの誤差は許容するしかないでしょう。安定した結果を狙いたい場合には不向きです。 利用条件は比較的低温であることが前提ですし、料理とかにも使いたい場合には汎用的な道具ではない、という面もマイナスポイントですね。

一応、ケトル以外の環境での温度差についても図ってみましたが、低く出るのは変わらず。 総じて、推奨温度より低い温度であっても、温度が高ければ高いほど誤差が大きい特性のようです。

個人的な結論としては針式をオススメしたいですね。コンパクトでスタイリッシュな製品なだけに惜しい。 針式で良い感じな物があればいいなぁといったところです。それか少量でも温度が調整できるようなIHの仕組み(たぶん現代のセンサーだとムズい)。