高級マウス Logicool MX Master (MX2000) のレビュー

MX Master の正面外観。

Logicool のマウス M950t(旧M950) がチャタリング(シングルクリックがダブルクリックになる不具合)を起こし始めたので、新しくフラッグシップ機である MX Master(MX2000) を購入しました。 Logicool のマウスはこれで 4 代目になります。これまで M950, G700, M950t, MX2000 と渡り歩いてきました。

なお、M950t は生産停止になったようで、サポートによる保証対応は MX2000 への交換とのことでした。 個人的には M950t がなかなか良かったので残念ですが、MX2000 も M950t 並みに良いところがあります。

いくつかの注意点

Unifying レシーバーに注意

レビューに入る前に注意点を 1 つ。M950t で利用していた M950 の Unifying レシーバーが使えませんでした。 特に仕様の変更は通知されていなかった気がしますが、旧 Unifying を使っていて MX2000 が接続できないときは MX2000 付属の物を利用してみてください。

保証期間が 2 年に短縮

M950t などは保証期間が 3 年でしたが、MX2000 は 2 年保証となっています。 2 年でも十分強力な補償ですが、初代 m950 が 3 年間使えたことを考えると少々残念です。

写真とレビュー

MX Master の側面外観。

MX2000 の側面です。名機と呼ばれた MX Revolution (現在生産停止) についていた再度スクロールマウスが復帰しました。 ただしこちらはイマイチ回転させにくい感じです。クリック感はなく、僅かずつ、ぬるぬると動きます。

歓迎したい仕様変更は「進む/戻る」ボタンの配置が換わったことです。 M950t 以前のハイエンドモデルでは「進む」ボタンがマウスの前方方向に取り付けられていました(後に掲載する写真を参照)。 手が大きい方でなければ中々触りにくかったのですが、上下に割れたことで手が小さくても触れるようになります。

側面の仕様変更は編集作業をマウスで行うタイプのユーザーには歓迎されるでしょう。 手が小さかったり、変種作業向けだったのは G700 だったのですが、残念ながら現在は公式から購入できません。後継機を期待したいところです。

MX Master の裏面外観。

裏面は M950t からも、従来のマウスからも、大きく変更されています。 M950t は単三の充電池(エネループ)が利用されていたのですが、MX Master は内臓のシート電池です。 したがって取り外して充電したり予備の電池と交換するようなことができなくなりました。

また底面下部のボタンを使って最大3つのレシーバーに接続し、現在入力を受け付けるレシーバーを切り替えることができます。 この機能はもう少し早く欲しかったですね。複数の PC を同時操作するようなユーザには嬉しい仕様です。

MX Master と M950 の背面を比較した様子。。

M950 との外観比較です。手が置かれる部分の山なり(アーク)形状は大きく変更されていません。 デザインは好みが割れるところです。私はシルバーの方が良かったですが、MX2000 のブロンズの方が汚れは目立ちにくいですね(汚れを取らずに撮影しているので良く分かります)。

グリップ部分がドットの物から凹凸形状になったことでメンテナンスも楽になったと思います。 定期的に掃除をしていたのですが、掃除は楽になるでしょう。衛生面では間違いなく MX2000 に軍配が上がります。

MX Master と M950 の上面を比較した様子。

MX2000 と M950t の上面の比較です。MX2000 の方が太りましたが、側面にかけて徐々に太っているので、持った感触はそれほど差がありません。 他に、ホイールのゴム部分が 2 列構造に変更されています。ホイール自体は 1 つです。

Logicool のマウスはホイール下のボタンを押すことで高速スクロールと標準スクロールを切り替えることができますが、 MX2000 は、標準スクロール状態で勢いよくホイールを回転すると、一時的に高速スクロール状態になるようです。 使うかどうかは微妙なところですが、慣れてしまえば使うかもしれません。

MX Master と M950 の裏面を比較した様子。

MX2000 と M950t の背面比較です。M950t には滑りやすいようにいくつかの白いシートを張っていますが標準のものではありません。 フタがない分シンプルなのと、標準シートの面積が大きいですね。