時計選びの記録(23-3)
Cartierより
限りなく絞り込んで、何なら買うつもりで何回か見に行ってるんですけど、 中古品の状態が、記載がないところで悪い箇所が見つかったりで空振り。
決意がなんとなく宙に浮いちゃって、まだ悩んでいるときに、改めて絞り込みのときの記録です。
Drive De Cartier
DLCの黒いサントスにするか、Drive de Cartierにするか、みたいな悩みが生じました。
クッション型ケースが大変可愛い。ムーンフェースが乗ったものもあって、さらにかわいい。 ギョシェもいい感じで「なんて色気があるんだ」とすごく気になったんですが、残念ながら廃盤。
「Web Chronos」の記事によれば、 生まれたのは2016年、記事が21年11月なので、21年末か、22年中かに廃盤になったことになります。 タッチの差で大変悲しい…。
まぁいずれにせよケースサイズが縦40×横41mmと私の腕にはちょっとだけ大きめ。 現行Santos de CartierのLMサイズは直径39.8mmとされていますから、ほとんどサイズは変わらないんですけどね。 ただそうであってもモデルさんみたいなサイズ感では着用できないんですよ。
37mmとか38mmくらいでぜひ復活していただきたい。というより40㎜でもいいので、 まずはムーンフェイズの個体に出会いたいですね。スモセコはあるっぽいんですが…。
40mmだとシンプル2針のモデルだとちょっとケースが間延びして見えると予想しています。 クッション型に沿うようにローマインデックスが湾曲してますから、ちょっと抜けすぎ感が出そう。 それはそれでよいかもしれませんけど、腕が細いと似合わなさそうですね。
余談ながらこの記事は大変勉強になりますね。初代サントスのムーブメントはルクルトであったとかは知りませんでした。 DバックルがCartier発だったのは知ってたんですが、その辺りもよくまとまっています。
追:実物を見てきました
金のモデルですが、銀座で実物を見てきました。やっぱり私の腕には大きいですね。
実物見るよりも前に、もしかしてリューズとかはあんまり気に入らないかもな、と思っていましたが、そちらはパッと問題にはなりませんでした。 購入前提にもっとちゃんと見てたら、また印象は変わったかもしれないですけれども。
FRANCK MULLER Master Square
宝石広場より
宝石広場より
- 6000KSCDT
こちらもサントスとちょっとした対抗馬です。
正直に言うと、針の形は好みではないのだけれど、文字盤デザインの圧倒的な完成度がすごいです。 ローマインデックスをアートワーク的に使うとき、ほぼ完ぺきなんじゃなかろうか。
そして、おそらくですがこの文字盤にはこの針が合うのでしょう。だから好みでなくても気になってしまうんです。 白も黒もシルバーインデックスも、どれもカッコいいんですよね。
キングサイズになると42x42みたいですが、一つ地位サイズだと36x36で細腕の私にもいい感じ。 キングサイズは腕に乗せたときは印象違うのかもしれませんが、ショーケースに入ってる段階でデカい!って印象ありますね。
個人的にはちょっとケースの厚みが気になり。あと正規か認定の中古以外だと正規の保証や修理が受けられない、という点もやや気になりポイントです。 基本的には販売店との提携か、紹介の修理店で対応できるようですけれども。ちょっとした不安あり。
ROLEX ヨットマスター 37
ROLEXより
チラホラとヨットマスターを見てるんですが、37サイズにやっとありつけて、 私には明らかに37サイズが良さそうでした。腕の大きさは自分の好みに影響がありそうですね。
文字盤がキュッと圧縮されて見えるので、絵のバランスも良くて好きです。
大きい文字盤のデザインは難しいんでしょうね…針を動かすためのトルクも考えると、 針の大きさには制約があって、そうすると、その大きさに合わせてインデックスなどの要素を作ることになる。
知ったような言いぶりで、全然物を知らない立場ですが、サイズが大きい方がデザインの難易度は高そうです。
ROLEX EXPROLER
ROLEXより
相変わらず検討し続けてるエクスプローラーに対する考え方もちょっとずつ進捗があります。
まずはヨットマスターと同じように36mm, 39mm戦争があったんですが、今は36mmに傾いています。 理由はいくらかあります。
将来的に革ベルトなどに付け替えて楽しむ場合、36mmの方が似合いそうだな、という点です。 NATOベルトとかだと39mmでもかっこよさそうなんですけどね。シンプルな革ベルトなら36mmが合いそうかなと。
この選び方のアイデアは中古を取り扱う店舗のスタッフさんから提案がありました。 メタルのまま使うなら、39mmに合わせた方がよりスポーツらしいんですけどね。手持ちのデイトジャストが36mmなので、差も出ますし。
他に、39mmの方がバランスが良いと思っていたんですが、1つだけ、分針の針の太さがどうなんだろうと思い始めました。 36mmの方が、文字盤と針の太さの比の印象がいいかもなと。
文字盤単体で見ると、39mmのEXPROLERの表記が下段に来た感じが好きなんですけれども。
恐らくなんですが、個人的にはエクスプローラーが死ぬ時に着けていられる時計だと思っていて、 そこまで考えると36の方がいいだろうなと。39を老体に身に着けていられそうにないです。
まぁそこまで生きてられるかは定かじゃないし、そんな構え方が「エクスプローラー」を身に着けるにふさわしいかはわからないんですけれども。
執筆時現在で間もなく新作発表ですし、焦って求めていないというのはあります。チタンが出るといいな。 新作発表が出るタイミングだったせいなのかは定かじゃないですが、中野に見に行った日(新作発表の3日前)、 現行のエクスプローラーは至る所で品切れしてました。これにはびっくり。 ディスコンの可能性をケア、価格高騰を期待して、買い占めのようなものが起きたんですかね?
追:23年新作は40mmでした
エクスプローラーの新作、チタンじゃなくて40mmサイズでした。39の上を行く。 ムーブメントも新しくなってる(でしょう?)し、39mmくらい中途半端するなら40㎜に行く、って方が多そうです。
36mmか39mmか戦争、まだ決着ついてないので、39mmが安くなってくれるなら御の字です。 多分40mmは私には大きい。男らしくていいですけどね。
サイズが大きくなるにつれて、シンプル文字盤だと飽きが来やすいというか、間延びを感じやすいというか、 そういう都合も出てくる気はします。
ただ間延び感って腕の太さに影響してくるはずです。腕に乗せたときにちょうどいい間、というものがあるはずと。 もちろん単体として見てもありますけれども、実用で考えるなら、そういった見方は忘れないでおきたいものです。
しかし私の腕がもう少し太ければ昨今のサイズ感についていけたのだろうか…。
BLANC PAIN Villeret
自分には似合わないだろうというか、優先度は高くないんだけど、見事なビジュアルだと思ったのでメモ。 白もあるんですが白もかっこいいですね。しかし青に目が行くこの素晴らしいギョシェ。
針といい、インデックスといい、ムーンフェイズといい、一癖も二癖もあるこのブランドにしてこのモデル。 癖のある、底の見えない、読めない、そんな男性に身に着けてほしい。できればスーツで。
言葉が古いかもしれないけど、いわゆる「ちょい悪オヤジ」に似合う気がしている。髭の生えた感じとか。 このモデルに限らず、BLANK PAINという時計全体がセクシーすぎる。
Jaeger-LeCoultre マスター・ウルトラスリム ムーン
以前に一度腕乗せしているマスター、ウルトラスリムムーンもやっぱり引き続き気になっています。
針の鋭さがかっこいいんですよね、この針の鋭さは、この楔形のインデックスでないとバランスを取るのが難しそうで、 よく考えられています。
至極個人的なデザインコードの話をすると、5,6,7時のインデクスが短いのは少し気になります。 つまり上下方向への対称性が損なわれているのです。
ただこれについては、ロゴの位置と12時方向の太いインデックス(=総じて間)で、バランスを取りに行ってるんですよね。
実際のところ、インデックスを削らずにデイト表示やムーンフェイズを入れようとすると、 ケース系が大きくなるか、あるいは厚くなるかすると思います。より小さく表示すると視認性を維持できなくなりますし。
眺めていると重心が下に寄ってはいるなぁという印象は持ってしまいますが、逆を言えば、 よく見てないと全然気にならないくらいにバランスを上手くとっているのが、センスの良さです。
一応ムーンフェイズだけならインデックスの長さを調整する必要がないんですけど、 かといってムーンフェイズだけだと、ちょっとポップになってしまって、 まじめな雰囲気の顔とマスターのモデルイメージからちょっと逸れるんですよね…。
そして実は36mm存在してたんですね。まだおいてるところを見たことがないので、いつか36mmも見てみたいものです。 個人的には39mmの方が顔のバランスがいい気はしています。
追:改めて実物を見てきた
何回も実物見てるんですが、銀座で改めて見てきて、やっぱり39mmちょっと大きいなと。特にシルバー文字盤だとですね。 黒には出会えなかったんですが、黒だとまた印象は異なると思います。
こうなると36mmを見てみたいんですが、36どこかにないかな?と思って調べ始めたら、これ限定なんですね…。 定番ラインに乗せてもらいたいものです。
GLASHUETTE ORIGINAL セネタ・エクセレンス・パノラマデイト・ムーンフェーズ
ムーンフェイズに関心がある時期が来たのか、こちらもムーンフェイズ。 グラスヒュッテオリジナルのこのモデル、ムーンフェイズの置き方が、月を模してるみたいでかなり好きなビジュアル。
実物見れたのは青文字盤の42mmの方なんですが、42㎜のドレスは私の細腕には大きく映りました…すごくきれいなんですけどね。 40mmがいつか見れるのを期待したいです。40mmでも大きい気はしています。
秒針のデザインと背面から見えるローターのデザインが個人的には刺さらないのがやや気になり。
AUDEMARS PIGUET CODE 11.59
価格帯的に候補になりえないんですが、CODE11.59が置いてあったのでまじまじと観察。 赤の369インデックス3三針と黒のクロノグラフを見てきました。黒はこの黒だったか失念。
CODE11.59、絵を初めて見たときに秒針のデザイン好きだなぁとなりました。ちょっとしたクラシック感というか。 ブレゲ針の逆ですよね。
カウンターウェイト的な役割意外だと、同じように細くシンプルに伸ばされた時分針との区別して視認性を上げるため、 といった具合でしょうか。
「時分針はあまり動かないので、秒針の方を識別しやすくしよう」という発想なのかは定かじゃないんですが、 ひょっとして合理的なのかもなと思いました。秒針の方を追いかけやすくするデザイン。
色や質感は好きだったんですが、個人的には赤の369はやや間延びを感じてしまいました。 絵でもそうだったんですが、実機を見ても解消せず、もしかしてドーム型風防の影響もあるかもしれないです。
そういう意味で言うと、クロノグラフの方が収まりよくかっこよく見えています。 ただコンセプト通り、まだ進化の余地がありそうですね。
あとファブリックのように見えるベルト、質感が想像と違ったのが面白かったです。 これは形容しがたいんですけどね。なんとなくこういうベルトはいつか流行りそう。
追:改めて実物を見てきた
他の時計と同じタイミングで目にすることができたので、実物見たんですが、流石に腕乗せまでは遠慮しました。 カッコいい時計ですけど、やっぱり自分の射程圏内にはいないですね。道具として使うことができなさそう。
ほかに気になった時計
キチンとチェックしきれなかったけど、他に気になった時計、見ていた時計をざっくりまとめます。 そのうち整備するかもしれないですが。
- Chopardのアルパインイーグル
- 本当に目の虹彩みたいな見事な文字盤だなぁと感心するも、候補には上がらず。
- まだ進化の余地を残してそうな気がします、言語化しにくいですが。
- HUBLOTのビッグ・バン
- ウニコとメカ-10だったら、ウニコの方が好きかもなぁ。
- チタンとか混合の方がカッコよく見えてるかもしれない。
- シンプルなクラシックフュージョンの方がセクシーに見える。
- 38のサイズ展開もあるし。
- NOMOS全般
- 美しいしデザインコードも好きだけど自分に似合わない感。
- もし選ぶなら"NOMOSの中で"複雑な絵のものにしそう
- VACHERON CONSTANTINのフィフティーシックス
- ムーンフェイズのデザイン好きだけど、ちょっとケースが厚い
- デイデイト表記もあって、ちょっとビジュアルと機能が重い感じ。
- オーバーシーズの青と比べるとずっと落ち着いた印象。上級者感がすごい。
- 欲しいレベルで完成度が高いけど、似合わないだろうし、優先度はかなり低め。
- ムーンフェイズのデザイン好きだけど、ちょっとケースが厚い