Rebel ウインカー交換(3)-フロント編

Rebel のライトを改造している様子。

ここでは特にフロントの取り付けについて解説していきます。 車体に手を入れる最初の作業記録なので全般に重要なことを最初に書いておきたいと思います。

作業は明るく安全な場所で行いましょう。 自分と同じように、マンション・アパート住みのためにガレージなどの環境を持ち合わせない方もいらっしゃると思います。 人や車の通りだけが安全ではありません。何よりも明るさが安全と作業の成功につながると思います。

暗いところで作業すれば、部品を紛失しやすく、細部や不備を見落としやすく、周囲の人や車との不用意な接触のリスクも上がります。 青空駐車場なら暗くなってからの作業に良いことなど 1 つもありません。仮に周囲に街灯があってもです。

一連の作業は特別な資格を持たない個人が趣味の範疇で行った作業とその記録が掲載されています。 参考にしたとしてトラブルが起こったとしても私の方では一切の責任を負いませんので予めご了承ください。

フロントカバーを外した様子。

先ずは六角レンチを使ってフロントカバーを外していきます。中から出てきたオレンジとブルーの"カブラー"がウインカーと繋がっています。

ウインカーを外した様子。

片方ずつ作業します。ここでは右側から進めていくので右側のウインカーを取り外します。 (ブルーの) カプラーの爪は上に引っ張りながら押すなり引くなりすれば外すことができます。

ホンダ用のコネクタを接続した様子。

カプラー部分に用意しておいたホンダ用のウインカー変換カプラーを接続します。 フロントはポジションランプに対応しているので 3 本のケーブルです。リア用の 2 本のケーブルと間違えないようにします。

フォーククランプにランプを仮止めした様子。

フォーククランプとライトを簡単に当ててみて、どの辺りに取り付けるかを検討します。 私の場合は、純正ウインカーと同じ位置、一番上に取り付けました。この辺りは製品選び、購入時点で考え(妄想し)てますね。

フロントフォークに傷がつくのを防止するテープを張り付けた様子。

取り付け位置を決めたらフロントフォークに傷防止用のシールを張ります。 シールを張った上にクランプを挟むと締まり切らないように感じますが、実際にネジを回していけばかなりしっかり食い込んで挟んでくれます。

傷を気にしないという場合についても、シールは挟み込んでおいたほうが良いでしょう。 しっかり食い込ませて摩擦係数を上げることで振動によるズレは抑制されるはずです。直接取り付けても問題ないように作られてはいるのでしょうけども。

それにしても質感も良いですし良い製品です。落としたときだけが問題であっけなく傷がついてしまいますが…。

ワッシャー、スプリングワッシャー、ボルトの順に通した様子。

フォーククランプにウインカー本体を通して、反対側からワッシャー、スプリングワッシャー、ネジを通します。

ボルトとワッシャー類が剥げているように見えますが、これは標準のワッシャー類が黒じゃなかったために塗装を試みましたが諦めた結果の表れです; 製品選びのページでも紹介していますが、POSH から黒いワッシャーが出ているにもかかわらず、POSH の黒いウインカーにセットで付いてくるワッシャーがシルバーなのは大変いただけないと思います。

(次の整備のときにキチンと黒い部品に交換します。)

ポジションランプ用のウインカーはケーブルが 3 本あって、2 本なら素直に通りますが、3 本となると通すにはコツが要ります。 最初の 2 本は 1 本ずつ通し、最後の 1 本は頭の端子部分だけをネジ本体をねじるようにしながら差し込み、後は先に通した 2 本のケーブルを引っ張ります。抜くときも同じです。

こうすることによって摩擦で引っ張り上げられるので、上手く通ります。断線しないように慎重に行います。

ケーブル保護用のゴムとチューブを通した様子。

上手く通せたら最後に根元にはめ込むゴムとケーブル保護用のチューブを通していきます。 チューブを通すときはネジを通すときとは異なり 3 本を同時が良いです。3 本の先端を少しねじって 1 つの塊にしておき、チューブを通します。

チューブとゴムの線都合部ですが、チューブを上から重ねるとかなりタイトに密着します。 とは言えここはテープで巻いて固定するなり、その上からさらにロックタイみたいなもので固定するなり工夫して、耐震水、防塵性能を上げておくと良さそうです。

元々あるウインカーステーの穴。

分かり難かったので後日写真です。ウインカーやケーブルの取り付け取り回し次第ですが、 もし通せそうなら元々付いていた標準ウインカー用のステーに空いた穴にケーブルを通してしまうのが良いと思います。

このステーを取り外すことも考えましたが、当然取り外した分は何かで埋める必要がありますし(あるいはキャップ付きボルトを変えるとかしないといけないです)、 空いている穴は素直に利用してやった方が、ケーブルもスッキリして何かに不用意に接触するなどの事故も防止できると思います。

ウインカーの端子を接続した様子。

残りの配線作業の前に、取り付けの失敗、断線や初期不良を疑って軽くケーブルを接続します。 取扱説明書がありますが、ケーブルは基本的に同じ色を接続していけば良いので、あまり迷うことはありませんね。

ウインカーが点灯した様子。

仮の取り付けが終わったら点灯を確認します。 今回はポジションランプが機能するようにしたので、まずはポジションランプを確認し、次にウインカーの挙動を確認し、ハザードを確認します。

最後に他のランプ、リアや反対側のウインカーランプに影響が出ていないかを確認します。問題があれば適切に対処する必要があります。 誤った製品を購入したり、誤ったつなぎ方をしていれば、例えば色に問題があったり発光量に問題があったり、ハイフラッシャー現象を起こしたりするでしょう。

フロントを弄ってリアに影響が出たりリアを弄ってフロントに影響が出たりもありますから、必ずすべての電気系の確認をしましょう。 (わざと弄ってみてハイフラッシャーを起こしてみたりもしました)

よほどバッテリーに余裕がないなんて状況でなければ、ちょっとの間は点けっぱなしにしておくテストも良いと思います。

ウインカーのケーブルを配線した様子。

すべての挙動に問題ないことが確認できたらケーブルを配線します。純正品はハンドルの上の方を通していっていたようですが、 今回取り付けたケーブルや部品の都合で、下を通してあげたほうが健康そうでした。

断線しがちな接続部分はおり曲がらないように、かつ保護ケーブルが被らない部分や金属剥き出し部分は元の立派なカバーの中に納まるように S 字に曲げて良い感じにねじ込みます。

器用な方や経験の豊富な方ならここでケーブルを切って短くしたりそもそもコネクタ使わなかったりするのかもしれませんが、そこは素人で初なのでご容赦です。メンテとリスクとを考えれば、接続、収納できるなら、これが一番良い気がします。

ケーブルを通す位置を表した図。

ヘッドライトカバーを外すまで気が付きませんでしたが、ケーブルを通すための金具があるので、ウインカーのケーブルはそこを通します。 正面向かって真ん中と左とがあり、純正品は真ん中を通していたような気がしますが、左に余裕があったので左側を通しています。

なお反対側のウインカーも同じ位置を通しました。ちょっと距離がありますが、ケーブル長に問題はなく、むしろ綺麗に収まってくれたので。

両方のウインカーが点灯した様子。

配線が終わったら再度すべてのランプの挙動を確認して、問題が無ければ反対側も作業します。

秋の夕方から作業を始めたので終わる頃には日が沈んでしまい、途中で写真が暗くなってしまいました。 繰り返しになりますが暗いところでの作業は大変危険です。青空駐車場であるなら試験走行なども日が明けた後にした方が良いでしょう。

ここではフロントウインカーの取り付けまでを紹介しましたが、次はリアウインカーと私の場合はテールランプの交換です。