ブレインスリープ ネックフィット "素材は良い"

猫背気味、スマホや画面を見がち、ということで、ブレインスリープのNEW WAVEを試してみました。 総じて「ブレインスリープを購入するなら、標準形上のものを選ぶことを強く推奨」します。

※レビューはあくまで主観であることを念頭においてください。 ※「ネックフィット」は昔「NEW WAVE」だったのです。記事内では「NEW WAVE」で表記しています。

形状面は満足できず

自分の体験以上のものではありませんが、特別ストレッチされるような形状ではないような気がします。 恐らくですが、高さが合わないなどの要因があると推測しています。枕がどうしても低い。 (少なくとも後からオーダーメイドした西川の枕と比較すると、かなり低い)

ブレインスリープのメインラインでは高さが3種類用意されていて、公式販売店(楽天などではなく)で購入した場合には、 高さが合わないと別の高さの商品に交換することが出来ます。

ところが、NEW WAVEの場合は、異なる高さが用意されていませんから、交換することが出来ません。 「もしかして、そういうものなのか」と効果を試していては返品できなくなりますから、個人的にはこの点の減点は大きいです。

パーソナルフィットなどを売りにしているのであれば、この辺のケアはして欲しかったところです。 ブランドとして、どこを目標にしてるのかよく分からない、となったのが正直なところ。

あるいは直後に販売された後継のブレインスリープ ピロー ストレッチなら、 より効果を感じる可能性はありますが、個人的には高さの観点から推奨しません。特殊な形ではないメインラインのものを推奨します。

横向きで肩が詰まる

BlueBlood公式より引用、同じ現象が起こりえる

BlueBloodの枕のページでも解説したんですが、ブレインスリープに限らず「ショルダーサポート」の類は、横向きに寝るときに不利に働きます。

首が長いなどで肩と枕があまり干渉しなければいいのですが、基本的には枕のショルダーサポート部分が肩が下がる限界地点となるため、首と肩の間が詰まります。その結果、肩こりを起こし得ます。

したがって、横向きに悩みがある、寝返りが多い、横向きに寝ることが多いなどの場合には強く勧めません。

素材自体には変形の余地があるので、体格や肩幅、マットレス素材などによっても影響がないケースも考えられはしますが、物理的な干渉が起こるなら避けた方が良いでしょう。

実際のところ、執筆時現在の公式ページでも横向きに寝てる写真は掲載されていません。これは十分なユーザデータ集めたのかなとちょっと不安になるレベルです。

素材はたしかに良い

ブレインスリープといえば、エアウィーブに次いでファイバー素材が有名なブランドですね。

バックエンドの技術者や研究社、特許レベルに問題がないかなどは調べていませんが、個人的には独占的な市場よりも競合がいてくれてる方が進化が起こるので良いと思っています。

この素材についてですが、マットレスではあまり良くないように感じています。なぜなら体とマットレスが当たる部位は、手足などのように細く軽かったり、胴体のように重く広かったりするため、適切に支えようと思うと、ファイバー素材では限界があるかと考えたからです。詳細は「高機能マットレスの比較検討」のページを参照してください。

しかし、枕についてはファイバー素材が確かに良さそうに感じました。全体が連動して頭を支えるので、沈み込みすぎず、反発も感じます。頭自体が円形の形状になっているので、体にフィットするような支え方も必要なさそうです。

むしろポイントで最も重い部位である頭を、いかに首の負担から解放するか、が大事に思えます。ファイバー同士がテンションを掛け合うような構造が、そういった観点では理想的なのかも知れません。ウレタン系ではこれの実現が難しいでしょう。

洗浄しやすいのも個人的にはポイント高いです。やや汚い表現になりますが、鼻水、唾液、涙、皮脂、毛髪、塗布物の類が多く付着しやすい、汚しやすいのは、マットレスや布団の類よりも枕のように思います。

ブレインスリープなどが謳い文句にしている「頭の温度を下げる」ことについては、どの程度の効果があるかはちょっと体感では説明しがたいですが、風通しが良いようには感じます。冷触感や冷却ゲル素材など、枕カバーなどによるものと比較すれば、体感レベルはどうあったって落ちます。ただ公式の枕カバーと組み合わせて、嫌な熱盛り方をしない印象はありますね。

参考までに、日本の体温計メーカー「テルモ」も体温と睡眠についての情報を発信していて、執筆時時点では「睡眠の質と頭の温度については調査結果がある」とだけ示していますが、考え方としてはあり得ない話ではないのかなと思います。