BlueBlood Prana "寝具には"奨めません

酷い巻き肩なので、BlueBloodのPranaを購入してみました。なお中古。実物を試してから購入する機会が執筆時現在ないのと、ちょっとキワモノ感のある枕なので、中古でいいかなと。

胸が開く立体形状

枕の中央から背中の方へ伸びていく傾斜が特徴的な形状です。これによって、仰向けで寝たとき、胸がストレッチするように開きます。

実際のところ、自分がいくらかかよった整体、整骨の類でも、タオルを丸めてヘアゴムで留め、このようにしてストレッチする手法を教わったことがあります。それが、枕と一体化した感じですね。

それ以外は一般的な枕と同様に、中央がややくぼんで、左右が高くなっている構造です。

ストレッチの効果は十分にあると思います。ただし、仰向けで、位置をきちんと中央に合わせないと寝にくいです。ズレたまま寝ると、それはそれで寝にくい。位置調整に気を使っちゃうんです。

傾斜にはなっていますが、横向きに寝る時も、独特の傾斜によって姿勢にある程度の影響を及ぼします。肩がマットレスに落ちずに枕に接触するので、肩がかえって圧迫されます。

肩が圧迫されないように寝返りを打つと、大きく動く必要があり、枕の中央から離れていきます。そしてまた元の寝姿勢に戻るのに目覚めたり気を使います。

あまり寝返りを打たない、ということであれば、この欠点はないのかもしれません。あるいは、睡眠ではなくて、ストレッチ目的で購入するのはあり得るかも。それにしては値段が高いので、個人的にはタオルを丸めてストレッチポール的なものを作るか、そもそもストレッチポールを買う方を推奨します。

他に解決策があるとすれば、もう少し傾斜の緩やかな「Mitra」を選ぶのが良いかも。

言うまでもありませんが、形状が独特なので、専用カバー以外に使うことが出来ません。大きめの布袋的なものを用意するか、あるいは自作すればこの問題は解決するかもしれませんが、日用品としては勝手が悪いです。

カバーは白色しかないのでシミが目立ちますし、中古品であることを差し引いてもかなり毛玉ができやすい素材であるため、洗濯、清掃に手間がかかります。専用ケースの価格も安くないので、そこも減点します。

ただし、触感・肌ざわりはかなりよい印象があります。かなり柔らかく、繊維の方向や縫いを感じません。

ジェルとスーパーソフトウレタンを融合。形が瞬時に変化する「柔軟性」と元に戻ろうとする「復元性」という相反する性質を併せ持つことで、使う方に合わせて形が変化する不思議な質感の素材が誕生しました。 (BlueBlood公式より引用)

BlueBlood製品には「ジェルとスーパーソフトウレタンを融合」したという独自開発素材が使われています。BlueBloodの売りの1つです。

大きさの割には軽く、その割には柔らかな反発力があるなぁという印象です。もっちりしています。

量販されるようなウレタン枕とは確かに異なる質感ではありますが、ウレタンの種類や加工の程度によっては同程度の質感のものは正直ありそうな印象です。

特別これがよい、という理由付けをするほどの要素はありませんでしたが、特に嫌な点もないといったところです。