藤井啓太郎氏「犬と猫のしっぽを振る時計」

藤井啓太郎氏「犬と猫のしっぽを振る時計」グッドデザインです。 展示されていた氏の時計を見て一目ぼれ、その時は購入しなかったのですが、後日探しても見つからず、後になってようやく見つけた作品です。

注文は「クラフト小川」様から受け付けて頂けます。 ただし、1 体 20,000 円と掛け時計にしては高額ながらも、私が依頼した時点で 1 年程度の待ちでした。 (お忙しい中、無理を推して作って頂けたことに大変感謝しております)

詳細は後に記述しますが本当に微細な細工によって動きの柔軟性を作りだし、維持しているのです。 そのための手作りであって、時間がかかるのは致し方ないような気がします。そしてそのために個体差があって面白い作品です。

大変人気の作品、作家様ですので、問い合わせてお断りされることももしかするとあるかもしれません。 繊細なものですので、どうかその点ご理解いただくよう私からもお願い申し上げます。お店や藤井氏にご迷惑にならないように。

外箱から注意書き沢山

藤井啓太郎氏の「犬と猫のしっぽをふる時計」外箱。

開封前の段ボールには沢山の壊れ物注意のシールが貼ってありました。上に物を置かないシールなどなど、これでもかってほどに壊れ物注意のシールが貼ってあります。 中身も超厳重に梱包されていました。手作りの緩衝材のように見えます。お店側の気遣いが良く見られます。

今回制作は 2 体、一目ぼれした黒ネコと、昨年まで共に生活していた黒ラブです。 贈答品向けにパッケージングして頂きませんでしたが、リボンのついた化粧箱で十分デザインされています。

上に載せられている注意書きの紙は貼られていません。至る所に取り扱いの注意があるのできちんと読みましょう。

藤井啓太郎氏の「犬と猫のしっぽをふる時計」開封した様子。

開封した様子は写真の通り。既に時計に電池が入れられ、時刻を正した状態で送られてきました。この点も素晴らしい。 量産製品にはない気遣いですね。

なおかける紐部分にも注意書きが張ってあります。紐を持って取り出すと確かに壊れそうです。

細部紹介

藤井啓太郎氏の「犬と猫のしっぽをふる時計」木目の見える地肌のアップ。

ポリカーボネート材の上に木材を薄くスライスしたものが張り付けられていて、それを塗装した形です。 安易にプラ製品じゃないのが良いですね。見たに目も光沢がなく柔らかで、安い感じは全然しません(かけ時計にしては値段それなりにしますけど)

針などもすべて木製です。

藤井啓太郎氏の「犬と猫のしっぽをふる時計」しっぽ部分の細工。

肝心のしっぽですが、磁石と微細な針金細工によってしなやかな動きを実現しています。したがって音はありません。 そして何より折れやすい。写真の通り本当に細い針金一本でしっぽが繋がっています。

動体以外を持つなどしてしっぽに負担をかけると折れてしまいます。したがって外箱から厳重に注意書きがされていたわけですね。

藤井啓太郎氏の「犬と猫のしっぽをふる時計」しっぽの背面。

先のように細かな造りのしっぽがいくつか連なり連動してしなやかに動きます。

藤井啓太郎氏の「犬と猫のしっぽをふる時計」犬の顔の拡大図。

犬版ですが、黒ラブの場合は耳のところは切りだしというか、材に切れ目を入れて浮き出すことで耳の形状を作りだしています。 この部分だけ木材や塗装ではありません。

全体紹介

藤井啓太郎氏の「犬と猫のしっぽをふる時計」全体の背面。

単2の電池2本で 1 年から 1 年半程度持つようです。総重量は 300g 程度、先端からしっぽの先までは 43cm、幅は 16 ~ 21 cm 程度です。 猫や犬、それと種類によってサイズは多少前後します。仔猫仔犬板はもう少し小さくなると思います。

私が制作を依頼した時点では次の種類を紹介して頂きました。

  • ラブラドールレトリバー茶、白、黒、仔犬
  • ゴールデンレトリバー茶、白、黒、
  • ビーグル、仔犬
  • ダルメシアン
  • 黒猫、仔猫
  • 白猫、仔猫
  • 縞猫、仔猫
  • 茶猫、仔猫
  • 三毛猫、仔猫
  • アメリカンショートヘア―
  • ロシアんぶるー
  • ノルウェージャンフォレストキャット
  • スコティッシュフォールド

仔犬、仔猫は一回り小さいタイプで大きいサイズと並べておきたい感じです。詳細は公式の動画を参照してください。