C.F.ブヘラのマネロオートデイトを手放した

今でもカッコいい、出来が良いと思う時計ですが、マネロオートデイトを手放しました(なんか元カノみたいなこと言ってる)。 予算の余裕があれば手元に置いておきたかった…。

今でも特にスーツスタイルの人には勧められる時計です。正規の価格が50万円台に上がってしまいましたが、 ステンレススチールで品が良く造りが良く飽きの来にくい当たり障りのない文字盤と言えばこの時計でしょう。

ルクルトのマスターも大変造りが良いですが金額が倍以上行きますからね。実はこの時計の枠はちょうどここにしかない気がします。

デザインの完成度

外周の細かく滲みもないメーター、インデックスなどの磨きの精度、ケースの流線形、秒針のカウンターウェイト、丁寧なサンレイ加工、いずれも好きな要素です。

他方で気にかかった大きな要因の1つは購入時にも気が付いた日付表示のオフセット。 汎用機ETAを採用しているがために外周のインデックスと揃えられなかったのが悲しい。

もちろん(比較的)安価なモデルというのは各種ブランドから出ているべきだと思うのです。そのブランドを知ってもらうために。 ETAの採用だってデザインの細部を詰められないことだって、それは手に取りやすいモデルを作るためのものです。

が、なんか私は気にかかってしまったのです。これは合理性を超えた感情論です。

あと個人的には、ドレスウォッチには夜光が要らないな、という点です。 これは購入前から気が付いていて、もしかしてあっても良いのかもしれない、と思っていたんですが、やはり少し気にかかる。

ただこの時計を持って気が付いたのは、そこまで強く否定する要素でもないな、という点でしょうか。 太い針なので真ん中に少し夜光が乗ってても気にならないし、外周にポイントがあっても大きく気にならない。 インデックスに付与していないあたりが偉いまであります。

あとはもう1mm、ケースサイズが小さければ世界が違ったかもなぁといった所です。私は細腕が過ぎるんです、悲しいかな。

順位付けしようと思うと、ケース径>=日付のオフセット>>>夜光って感じの印象です。

埃の混入があった

これは当初は書いてなかったんですが、購入当時に埃の混入があったのもちょっとテンション下がりポイントでした。

私が2ndオーナーだったんですが、1stオーナーの購入は数カ月以内、 手元に来るまでに大した月日が経っていなかったので途中でオーバーホールが入るはずもなく。 販売元もしっかり国内の正規代理店なんですよ。

ブランドの入門モデルとはいえ、この手の事故に遭遇してしまうとちょっとテンションが下がってしまうのです。 確率的には発生しうるものではあると思いますが、一般的には大金な訳で、すぐに使えないとなるとテンションダダ下がりは否めず。

もちろん埃は取り除いてもらって、機械的にも問題なかったんですけどね。 特別強い思い入れがあればまた別だったんでしょうけども、個人的にネガティブ要素の方が大きくなってしまった。

時計のトラブルに関してはいくらか遭遇してきたので、そろそろ一通りまとめようかなとは思います。