カルティエ・サントスデュモンW2SA0011を購入

W2SA0011-Cartier

ドレスウォッチ枠としてカルティエサントスデュモンを購入しました。執筆時現在が忙しいのも相まってまずは簡易レビューです。 コンビモデルに惹かれたことはこれまでなかったんですが、このモデルだけはコンビモデルの方が自分には合ってそうだなと。

ジュエラーならではの箱

ジュエラーならではなのか、他社ブランドの同価格帯より箱の造りがリッチな気はします。 レギュラーラインのどのモデルを購入しても同種の箱になるので、より安価なモデルでも同じことが言えるんですが、 きちんとブランドを作ってる辺りに好感が持てます。

ボタン式の箱なのはいいとして、そのボタンを留めるような外装部品がついてました。たぶん誤って開かないようにするための物とは思います。 あるいは、突起物が当たって、何かを傷つけたり、逆にボタンそのものが壊れないようにするための物かなと。

これだけもうちょい造りがどうにかならなかったのかな、と思わないでもないですが、いずれにせ気配りが見えてグッドです。

内装もいい感じ。底に取説とかが入ってます。

なお表紙の写真は箱と紙袋をレイアウトしてスマホで撮っただけなんですが、 こうなんというか、コーポレートカラーもロゴもいい感じに発色されてるんですよね。"無駄に造りが良い"のがラグジュアリーブランド故かなと。 安っぽく作られていない。本質は時計そのもの、中身ですが、それ以外も一流なのが流石。結構コストかかってると思います。

ちなみに至極どうでもいいんですが、購入日がたまたま閏日。面白いギャランティカードになりました。 パーペチュアルカレンダーとか閏日に買ったら面白そうですね。

(これもし手放すことになったらバレちゃうな)

なお保証は2/27までの模様。残念。閏日が考慮されてない。狙ってたわけじゃないので、これは全然OK。 単に面白かったのでプラス要素でしかないです。

他モデルとの比較

正直に言うと、本命は2022年の限定モデル、イエローゴールドにラッカー仕上げの「WGSA0054」が良かったんです。 ベゼルに傷がつきにくそう、金無垢だけど過剰に主張しないしカルティエらしい品の良さもある、とかいろんな理由からです。単にカッコいいもあります。

まぁ限定モデルは生産数も少ないし、プレ値もついて仕方ないしということで、時点でブラックラッカーモデルを見に行きました。 店頭に置いてあるもののサンプル扱いで、基本的には入荷待ちになると。

黒い服装だし、黒い時計が好きだし、カルティエの黒は珍しくてカッコいいし、2次流通はプレ値だし、なによりこの子は機械式だし、 で3か月も4カ月もしばらく悩んだんですが、見送りました。

写真は指紋が映り込んじゃってて例が悪いですが、視認性が良くなかったんですよね。インデックスも針も一様に強くキラっとしてしまう。 これより以前に視認性でラクロアのアーバントライブを手放していることを考えると、視認性は大事にしていいんじゃないか、ってなりました。

で、動画とか写真とか色々よく見て、試着してみたら、ピンクゴールドのベゼルがめちゃくちゃカッコいいじゃないかと。

まずケース本体と文字盤がステンレスのシルバーなので、普段使いしやすいです。服装をほとんど選ばない。金無垢だったら選んでたと思います。 ピンクゴールドで肌に色が馴染むので、ほとんど目立たないです。

原点に返ってフル無垢も一瞬考えたんですが、少なくとも今の自分には使いにくいかもしれないなと思い返しが起きたりもしました。

この辺のデザインの上手さは流石のカルティエで、ゴールド使ってても服装を選ばない、嫌味に見えないのが本当にすごい。

青針にスピネルのリューズなので、色が散らかるかな、とも一瞬思ったんですが、かなり暗い色で、 シルバー、ピンクゴールド、ブラックの実質3色ですし、時折青に輝いて見えるのも全然気にならないです。むしろカッコいい。

そういう点では公式の写真が少し損をしていますね。色を表す必要がるのでやむを得ない必要があるんでしょうけども。

普段はアプライドのインデックスが好きなんですが、このサントスデュモンは残念ながらアプライドではありません。

ところがプリントそのものも決して安っぽくなくて、寄りで見ると僅かな厚みを持っていることが分かります。 また滲みの類も一切見れませんし、隠れCartierの表記も見えることができ、総じて好きです。文字盤の段落ちも僅かに作っていてすごい。

それはケース全体もそうですね。細かい所の面取りも含めて、なんというかこう抜かりがない。そういう工作精度しています。

強いて言うならラグの内側ベルトを取り付ける方の直角の部分、切削と研磨が難しかったんだろうな、という印象がある個体を引いています。 が、こんなところはたぶん誰も見ない。

作って研磨してって自分ならどうやるかな、を思うと、これは難しかったんだろう、と気が付いたレベルです。 ケースの上下で様相が異なるので、間違いないと思います。

通常のステンレスタイプも試着していて、こちらも嫌いではないんですが、総じてピンクゴールドのベゼルがあった方が好きだなとなりました。

基本的にはコンビモデルが好きじゃないんですけど、なぜかこれだけはコンビが好きなんですよね。不思議です。飽きが来にくい構成要素というか。 上手く形容しがたい良さがあります。

悪い点は価格ばかりかな

この時計の購入時に考えたネガティブな面は2つ、クォーツであることと、価格です。 ブラックラッカーモデルもかなり手間がかかってると思うんですが、そちらは機械式で、今回購入したこのモデルはクォーツです。

秒針がないのでクォーツの動きは分からないんですが、私が機械式に期待するところは、壊れたとて直せる可能性が高い、という点にあります。 クォーツでも直してくれるとは思うんですが、永続性を考えたら、機械式にアドバンテージがあるように考えています。

あと何より機械式の音が好き。

価格についてもクォーツの方が一般に安いところ、このモデルとブラックラッカーモデルとは同額で、ブラックラッカーモデルは機械式なんですよね。

もちろんゴールドを使ってる分だけ原価が上がるのは分かるんですが、ラッカー仕上げと機械式とを考えたら、クォーツの方がもう少し価格下がってもいいのかなと。 逆を言えばブラックラッカーモデルが安すぎるんですよね、たぶん(これは某有名所でも語られていることですが、本当にそう思う)。

まぁクォーツの修理に関してはカルティエだからやってくれるだろう、カルティエが潰れることはないだろう、という期待の元に自分を納得させ、 価格については、元々は黒ラッカーが候補だったんだし、同じ価格ならいいじゃないか、と自分を納得させました。

二次流通価格との開きが大体10万円くらいで、自分に良くしてくださったブティックの方もいたし、私事で譲る可能性もあったし、正規でいいかと。7年の保証もかなり大きいですしね。

閏日ギャランティーも貰えたし、結果オーライです。

機械式の話

もうちょいだけ機械の話を掘っておくと、同ピンクゴールドのコンビモデルの内、XLサイズだけは機械式です。 そしてその中に使われているムーブメントは、ブラックラッカーモデルのLMサイズと同様の物です。

つまり、LMサイズの中に、既存の機械が収まるわけで、機械式で出してくれてもいいじゃない!っていうのが、ありました。 Cal.430MCは、刻印の仕上げも見事で、ぜひ欲しかったなぁって。

他にもあるけどまとめきれないのでメモ

当然のようにサントス・ドゥ・カルティエやタンクも検討したんですが、ちょっと見当の記録はまた後日。おおザックリには次のようなことを考えていました。

  • ドゥ・カルティエのブレスレットの造りは見事だが、ベゼルとブレスのビスのサイズがチグハグなのが気にかかる。
    • 合わせるか、サイズが逆転するように進化する可能性はないか。
  • タンクも造りはいいが、リューズの形状をデザインするのが難しいな。
    • サントスの方がラグからケース本体への曲線と、ケースからリューズへの曲線とが連続するのでより美しいのではないかな。

あとDバックルもカルティエの発明なので、欲しかったんですが、どうやらカウンターウェイト的な考えから、 サントスデュモンには導入されていない、との話を聞いたりしています。尾錠もカルティエのCのロゴに従っていてカッコいいからOKなんですけどね。

兎に角このデザインがかなり完成されているな、という所で購入に至りました。