時計の検討記録(22:レクタングル)

同シリーズでは最初の一本か、二本目として検討しています、としていましたが、レクタングル・四角型は二本目以降にしか検討に上がりませんでした(Santosを除く)。

一本目はオーソドックスなラウンド型がいいなと思ってしまった、というか選ぶ幅がどうしても広いので、ラウンド型から絞り込もうとしてしまったんですよね。

選ぶ幅の広さは一本目を手にした後も変わらず狭いんですが、ただレクタングルの時計の魅力については、一本目を探していた時よりも多く気が付けるようになった気がします。

FRANCK MULLER LONG ISLAND

なんとなくですが長方形の時計はどうだと最初に思い浮かんだのがフランクミュラーでした。 ただ調べてみるまで多彩なギミックを持っていることは全然知らず。遊び心にあふれたブランドですね。 そして丸形も何よりカッコいい。

話しを戻して、遊び心にあふれた時計群の中でも、クレイジーアワーズが面白いなと思います。 ルーレットが遊べるカジノや、ボタンを押すまで時間が見えないシークレットアワーズも良いですけどね。

クレイジーアワーズは時針が4つおきにジャンプしていく仕組みです。一見すると順に並んでいないので面白い文字盤です。

ただサイズが大きい。縦54、横32です。超重量級。クレイジーアワーズではないにせ、ルックスは個性的で面白く、より小さいサイズでの展開もありますが、 そちらはクォーツの物が多かったりします。レディースサイズのクォーツだと縦32.5、横23。

そして価格も重量級ですね。中古価格でどうにかなるくらいの話ですが、個体数は少なめ。

正規店での購入以外はサポートが良くないという話がチラホラ上がっていたりすることもあって、 高額腕時計の中ではちょっと手が出しにくくなります。カラードリームなどのコンセプトもあって、好きな人は多いと思うんですけどね。

JAEGER LECOULTRE レベルソ・トリビュート・ムーン

WebChronosより

  • REF:Q3958420 / 120万~円

時計を興味を持って調べるまでは全然知りませんでしたが、四角と言えばのレベルソ。 裏の顔と表の顔があるのがセクシーというかアダルティすぎる。個人的には昼の顔、夜の顔として、時間帯やON/OFFで切り替えてみたいものです。

文字盤デザインが全体的に西洋絵画的、宗教絵画的、ステンドグラス的な雰囲気があるのも好きです。 残念ながら興味を持ったのは廃盤なのですが、現行品やちょっと古いモデルでも類似するデザインがたくさんあります。

また古典的な片面のみ時計機能の物も、裏側にオリジナルのエングレービングを施してもらえたりするのが素敵だと思います。

サイズが 49.4×29.9mm。ただ私に似合うかどうかは微妙なところです。カジュアルな服装よりはジャケットやスーツに似合いそう。 まぁ長方形とかクラシックな雰囲気のある時計は大体そうなっちゃいますよね。

興味を持って調べたものの、似合わなさそうというのもあって候補からは直ぐに降りてしまいました。

個人的に気になりポイントはラグ部分の3本ラインですかね。それを言ったらすべてのレベルソにあるんですけど、 なんとなく刺さり切らないです。それを超えてくるくらい文字盤と反転機構がカッコいいんですけども。

たぶんあのスペースは必要になるし、何もないだとのっぺりしちゃうからだと思うんですが、 んー形容しがたいですが、もうちょいスマートな印象がある方が個人的には好きなんですよね。

 BAUME&MERCIER Hampton 10666

ビッグデイトと名前が打たれていますが、サイズは48x31mm。先に紹介したものを考えるとやや小さめです。

価格破壊ブランドBAUM&MERCIERですが、このモデルも例に漏れずだと思います。 レベルソに負けない雰囲気持ってます。

ただ種類も沢山あるんですが個人的に刺さるのがこれくらいしかなかったんですよね。 このモデルについてもケースの横幅の厚みがちょっと気になります。もう少し薄かったらよかったのですが。

GIRARD-PERREGAUX VINTAGE 1945 XXL LARGE DATE AND MOON PHASES

ジラールペルゴはロレアートを切っ掛けに知りましたが、レクタングルもかっこいいですね。 ただやっぱりロレアートと同様に年齢層が高めの方に似合いそうです。

シースルーなのに若々しさを感じないのは色合いとかケース形状、文字盤デザインから来るものだと思います。 逆を言えばそういう若いデザインも落ち着いたデザインも、両方が取り込まれている、ということになるのですが、総じて落ち着きに寄ってる気はします。

毎度勝手なことを言いますが、タバコを吸うナイスミドル以上の方が着けてると非常に似合いそう。

ケース径が36x35.25mm、厚さ11.74mmで細腕には丁度いい感じなのがグッドです。防水性能が30mしかないんですけどね。シースルーでこの薄さなら仕方ないのかと。

カッコいいとは思うしサイズも抜群なんですが、なぜか候補に残り切ってないんですよね。なんででしょう。 多分に合わないからなんですが、良い時計だと思います。バリエーションがあるのもグッドです。

価格については中古だと何とかなる範疇に収まってくるんですが、個体数が少ない印象です。

PANERAI ラジオミール オリジネ

PANERAIより

独特なクッション型のPANERAI。興味を持つまで知らなかったブランドです。 クッション型のおかげで?可愛く見えるんですが、ブランド背景に海軍との関係があるゴリッゴリのダイバーズブランドなんですよね。

ただしこのモデルについては100m防水。ケースサイズが45mm。 サンドイッチ文字盤になっていて、インデックスが彫り込まれているように見えます。

ところでパネライ、気にはなるんですが、本当のところはこれが良いなってモデルを絞り込めてないです。 数が多く、好きになれるモデルも沢山出てきます。厳つい道具らしい道具としたモデルもいい。

しかし他のブランドの時計が気になっちゃう。私の中ではそんな立ち位置にあります。 滅茶苦茶いいし、お金持ちなら欲しいんだけど、どうしてもコレになりにくいというか。

ハマる人は2本3本PANERAIになる、という理由もなんとなくわかります。

Bell&Ross BR 03-XX

BELL&ROSより

Bell&Rossも四角時計のイメージが強いです。ラウンド・丸型も出してるんですけど、Vintageというシリーズになってます。

選んだものはいずれもInstrumentsシリーズの42mm径です。防水性能は100m。 文字盤パターンも様々ですが、ベルトも様々で、着脱用ドライバまで販売されているのがグッドです。

ブランド公式ページでも広告されていますが、軍用目的に視認性を高めた文字盤が非常に特徴的です。道具らしさが非常にかっこいい。 より都市的なデザインのUrbanというシリーズもあるんですが、個人的にはこちらのInstrumentsシリーズが好きです。

よりシンプルなデザインを取るのか、道具らしさ軍用らしさが前面に出るメカメカしい見た目を取るのか、みたいな悩みは生じますね。 四角形状ならではのクロノグラフボタンがいいんですよねー、他方でシンプルなものは視認性に全力を振ってるのがいい。

カラフルで沢山計器があるものも面白いんですが、この手のデザインはそれこそAppleWatchとかで実現したほうがよいかもしれないな、とも思います。

編集後追記:ブティック行って見てきた。

BR-03-92, 94を見に銀座のブティック行ってきました。店舗レビュー見てると若干不安になりますがノイジーマイノリティ的な効果だと思います。 どなたも親切に対応してくださりましたし、立派なカタログなんかも頂いてきてしまった。

写真の真ん中2本、0392黒の3針アラビア数字だけと、0394黒のクロノグラフとを着用比較してきたら、ビックリするくらいサイズ感が異なってました。

3針モデルはアラビア数字がかなり大きく映るため、同じケース径でも0394のクロノグラフよりかなり大きい印象があります。 また個人的にはちょっと間延び感があり。おそらくですが針の中央が黒く塗られてるせいです。とはいえ好みの範疇。

あと公式には記載されていませんが、重たいですねかなり。ストラップを除く本体がビックリするくらい重量があります。 なにでそんな重くなってるんだろう、と思ったレベル。公式に重量書いてるかなと思いましたが書いてませんでした、これは今のところ気になりポイント。

店頭ではベルトのサンプルも見せていただいて、時計の上に乗せてイメージ作らせてもらったりもしました。 その際にファブリックのNATOベルトにはサイズ展開があることも確認。グローブや服の上から付けたりするときはXLの上のサイズの方が良いかもです。

余談ですが、BELL&ROSS、フランス発のブランドでありながら、立ち上げ当初にドイツブランドのSinnがファーストモデルの制作をしていて、 中身はSwissメイドのメカニカル、という成り立ちを知りませんでした。多国籍チームで良い感じ。Sinnと聞くと作りやデザインに納得がいきますね。

Swissメイドのメカニカルについても、最近のモデルではかのケニッシになってるのが、いよいよブランド横断って感じで好きです。