ミクソサウルスの化石を調べる大人の自由研究-3日目

間が空いてしまったんですが、ミクソサウルスの観察3日目。口元を見て最後にしようかなと。 詳しい方が見ればまだまだ掘り下げて面白いネタを見つけ切るのでしょうが、ちょっと多忙なこともあって私の観察はここまでかもしれないです。

先んじて、情報をくださった方に改めての感謝を。また追加の情報がどこからか頂けて、まだこの化石が手元にあれば観察を続けたいとは思います。

結論から、口元の部分は連続性が強くて、継ぎはぎの可能性は低そうです。 ただ剥離したか、補強のために補修が入っててもおかしくなさそうだな、といった具合です。

いろんな角度から見ても、割れ以上の情報量がないんですよね。すると連続性を辿るしかなさそうなんですが、 素人目にはそれなりに連続した口元に見えます。

彫刻することで連続性を作る、ということは可能だと思うんですが、それにしては表面が一様です。

このサイズの割に、歯が観察できるのは良い所かなと思います。縦に刺さった歯も横に倒れた歯も見えてる。

全体として、赤い部分は継ぎの可能性が高め、特に左下は母岩の維持・補強のために継がれたもので間違いなさそうです。

右側尻尾部分に関しては2日目の記録を参照していただきたいのですが、たぶん継ぎだろな、と思います。 二股に走った下側が継ぎで、赤い線より上側に残った2本の尾の骨は同一の物じゃないかと思います。

青い部分については、個人的には追跡不可でした。

右側の尾の青い線について、仮に、先にも書いたように、赤いラインの上側に伸びた2つの尾の骨が同一個体の物なら、 捻じれたり切断された状態での化石化があり得るかもな、と思ったからです。

専門の方からそのようなケースはありえない、というのであれば、あり得ないのだと思うんですが、ちょっと私には分からなかった。

また、陰影のために、写真で見ると違いが極端に見えますが、青〇とその右側との母岩とは明らかに連続しています。

なので、単に赤線とオレンジの線とで囲われた範囲で割れの補修をしたか、あるいは母岩保護のための接合をしたかであると思います。 後者の場合には、高さを合わせたんではないかな、といった印象です。

最後にこの化石についてですが、満足する程度には観察できたので、もしそれなりの価格で引き受け手がいればお譲りし、 あんまり安価になるようであれば、額装して楽しもうかなと思います。継ぎであっても観察には事欠かない化石とは思います。