時計の検討記録(22:スタンダード)

時計の1本目や2本目に時計を探していたとき、探しているときの記録、スタンダード編です。 クロノグラフでもないし、ダイバーズでもないし、クラシックというにはモダンなデザインなもので、デイリーユースしたいと思ったものです。

Grand Seiko SLGH005

Grand Seikoより

私の時計探しはここから始まりました。探し始めたときよりも10万円も定価が上がってしまいました。

他に緑、黒、白とありますが、実物見た限りで個人的には銀か白のどちらかが好きです。 最終的に銀の方が白より好きだなってなって、その場で買わずに延期して迷走が始まりました。

度々話題にしますが、父に上げる物探しで候補に挙がった一本なんですが、年寄りに持たせるにはメタルのブレスを重く感じてしまったんですよね。

それでチタン製の黒の登場を待ったんですが、黒はルックスがイマイチ刺さらなかったんです。これは好みの問題だと思います。 黒にして、黒革ベルトとか、お金持ちならやってみたい。

銀か白かになると、メカニカルかスプリングドライブか、という選択肢にもなってきます。 折角GSなんだし、GSにしかないスプリングドライブが良いな、という考え方もあると思うんですが、 シースルーバックから見える絵はメカニカルの方が個人的には好きです。

時針とインデックスの感じが、よりシンプルな他のGSより近代的で好きです。力強いですよね。 逆にシンプルな物は多少クラシックな印象があると思います。ここら辺も好みの問題かなと。

ブレスレットについては重さ以外に、その太さや形状の問題もありますね。 中央が太い感じが、個人的にはちょっと気になりポイントです。装着してみた感じ気にするほどでもないんですが、ちょっとだけ野暮ったいかなと。

GSは限定版も含めて次から次へと新しい文字盤が出るので、限定版の価値が薄れる、というコメントを時折見かけますが、 選ぶ楽しさがあるともとれるかなと。

Grand Seiko SBGM235/SBGJ201

  • SBGM235 / 78万~円
  • SBGJ201 / 825,000円

続けてGSですが、こちらはGMT仕様の物です。左が限定版で、右が現行品。左のGSとSeikoのSが刻印されたモデルは特別カッコいいと思います。 1000本限定だったかして、中古もいくらか出回っていますね。

これも度々話題にしますが、国外に出たり、国外の時間で生活する人と仕事をするときにGMTを使えたらちょっといいな、という思いがあります。

限定品のSBGM235については、青系が私にあまり似合わないので、どうなんだというところがあり、 現行品のSBGJ201については、ちょっとラグが大きいかなぁという印象があり。時計そのものはカッコいいんですけど、最終自分に合うかどうかで候補から外れました。

ただ特にSBGM235はカッコいいと思います。SBGJは実物も見てるんですけどね。ピンと来なかった。

SEIKO SBSC001

SEIKOより

GSから変わって普通のSeiko。5スポーツに区分されるモデルです。GMTが付いてて、メカニカルで安価(?)。 時計探ししてると、5万円台が安価に見え始めるので感性がバグっています。

写真だとルックス小さいように見えて、ケースサイズが横42.5、縦46なのでまぁまぁあります。

出会いはHODINKEEか何かの記事だったと思うんですが、GMTが付いててオッてなりました。 ジュビリーブレスの着け心地の良さも知った後でしたしね(まだ購入に至ってなかったんですが)。

一瞬候補に挙がったんですが、さんざん悩んでここに落ち着くのもな、というコンコルド効果みたいなこともあり、候補から外れました。 シンプルにこれに手を出して満足できそうになかったんですよね。それで候補から外れました。

SERICA 8315 GMT CHRONOMÈTRE

SERICAより

ちょっと珍しいフランス発ブランドSERICAのGMTモデルです。 こちらもHODINKEEの記事が広告的に目に留まって発見。

先のSEIKOより可愛らしいルックスが好きです。GMTがロリポップなの珍しいですよね。 直径が 39、厚さが 12.3、ラグtoラグも 46.5mm なので、より小さいですし。

ベゼルが太くて文字盤が小さい分、着けた時の印象はより小さく感じると思います。 ちなみにベゼルデザインについて元記事では

セラミック製ベゼルの白い部分で区切られた昼の領域は、夜よりもやや長い時間が与えられている。これは、8315に非対称性を与え、昼が夜よりも長いことを意図的に示すスタイリッシュなやり方だと言えるだろう。

としていますが、個人的にはそれは副産物で、シンプルに6の字を境界線に置いたときのカラーリングの都合だと思っています。

すごく可愛いんですが、日本でお目にかかれる機会もそうなさそうで、そうなるとサポート面も不安になり、どうしてもコレ、じゃないと手を出しにくいかなと言った印象でっす。

OMEGA SEAMASTER 300

OMEGAより

こちらシーマスターなんですが、ルックスからスタンダード枠にしました。ビンテージテイストもあるのでクラシック枠に入れてもよいのかもしれないですけどね。

これも広告的に流れて目に留まったものです。1本目を購入した後に、それを身に着けながらコーヒーを淹れていたんですが、 「コーヒー淹れるときに身に着ける時計じゃないな」となり「ラフに扱える2本目があると嬉しい」となり、そこから出会った一本目です。 色合いがコーヒーに合いそうだなってそれだけ。

ただラフに扱うには高いですね、なんてったって金無垢です。ブロンズらしい色合いしていますが、ブロンズゴールド。 オメガはセドナゴールドという独自の金をよく使っている印象があります。他にムーンシャインゴールドという物もあって、両者の中間に位置する色合いだそうです。

シーマスター300の系列なので耐水性はばっちり、まぁ金無垢を身に着けてみずに突撃して行けるほど度胸があるか、 懐深い?暖かいひとじゃないと、もしかして気にしないかもしれませんけど。

まぁ高いようなことを言いながら、スペックと素材を考えれば安価だと思います。ここら辺は流石のOMEGAです。 傷をつけても似合うと思いますしね。道具として使い倒したい人でも全然選んでよいと思います。

むしろドレスウォッチ的には使いにくいまであるかもしれませんね。デイリーユースしやすい金無垢と考えると、 良いポジションを取りに行ってる気がします。あまりそういうものは多くないですし。

他にあまり数を見ないサンドイッチ文字盤も特徴的です。ここは好みが分かれそうです。

OMEGA DeVille PRESTIGE

OMEGAより

続けてOMEGA、デヴィルシリーズです。こちらのシリーズ多分ドレスのラインなんですけど、デイリーでもいいかなと勝手に思っています。 よりドレッシーなものもあれば、私が候補にしたもののように、もうちょい落ち着いた顔をしたものもありますしね。

というより、デヴィルのこのシリーズ、種類が多すぎます。文字盤カラー、形状、ブレスレットの組み合わせが多彩過ぎて、 ROLEXのDateJustよりも遥かに組み合わせ数があります。現行でこれだけの数を扱えるのはすごいです。コストかかりますからね。

ケースサイズが39.5mmと若干大きめ、38mmだったらよかったなと思います。とはいえカッコいいのがチラホラ見つかる。

黒針が特にカッコいいと思って目が留まったんです。これでベルトが黒だったら最高だったんですがカーキです。 自費で交換するコストが高くつくのが残念過ぎる。メタルブレス版もあるんですが、メタルブレスは個人的には合わないと思うんですよね。

シンプル3針仕様もあれば、パワーリザーブにスモールセコンド仕様もあるのがまた悩みどころです。 どちらもかっこいい。3針はもっと先の未来に興味があればいいとして、とりあえずパワーリザーブがある方が、メカメカしくてカッコいいかなとも思いつつ。 でもやっぱり3針のスット伸びた針の鋭さもかっこいい。悩みます。

青は青でカッコいいと思うんですが、例によって自分に似合わなさそうだなという。 スーツマンに似合いそうです。ぜひ着用していただきたい。

金とかダイヤとか使われてないモデルで、革ベルトなら、冠婚葬祭・ビジネス・デイリーはカバーできそうですね。 スポーティーではないかな、くらい。(そう考えるとやっぱりスピードマスターがすごい…)

OMEGAあるあるですが、並行輸入品になると価格が若干下がるのがありがたいところです。 ただ望む組み合わせの個体がなかったりします。あと執筆時次点では中古が異様に少ないですね。 物が良い証拠か、あるいはやはり組み合わせ数が多いから、そもそもの個体数が少ないかですね。

執筆時現在も検討中なくらいに好きなモデルです。

ROLEX エクスプローラー

ROLEXより

1本目を選んでいた当初は候補にも挙がらなかったんですが、2本目にを選び始めると、どうしてこれを1本目に選ばなかったんだろうと思ったのがエクスプローラーです。 1本目を選ばないと良さが分からなかったと思うんですけどね。

ちょっと前の型には39mm径がありますが、現行とより以前の物は36mm径です。3,6,9,▼で構成される文字盤が特徴的ですよね。

これなんで▼なんだろうと思ってたんですけど、ある程度インデックスを大きくしようと思うと、12はアンバラスなんですよ。 3, 6, 9 は一桁ですけど、12は二桁ですし、1の字がバーインデックスに似た印象になるんですよね、どうしても。

ところがバランスを取ろうとすると、全体的にインデックスが小さくなるか、数字が小さくなるかになると思います。 36mm径の中で、高い視認性を維持できるインデックスサイズにしつつ、アラビア数字で遊びを入れこむことを考えると、このインデックスデザインは秀逸に思います。

全部バーインデックスにするのが最も合理的である、というのは「それはそう」なんですけど、 じゃぁ全部の時計が合理性だけを取っているかと言われたら、そうじゃないじゃないですか。遊びも入れつつ、機能性も維持しつつが良いと思うんですよね。

エクスプローラーのコンセプトに割り切って日付表示がないのも良いと思います。日付付きはDateJustか、素のOysterPerpetualでいい。

傷をつけても似合いそうだし、「ロレックスの中では」安価な部類に入るし、黒だし、なぜこのデザインに至ったのだろうと、 自分の腑に落ちると、良い時計だなと思います。

黒革ベルトに交換して使いたい。執筆時現在も候補の筆頭です。39か36かは悩みどころですね。私の腕には36が良い気はしています。

ZENITH デファイ クラシック

ZENITHより

  • 49.9000.670/77.R782 / 6~800,000円

都合上順番が後ろになりましたが、GSの白樺と同時期に候補に挙げていたのがZENITHのデファイクラシック、その中でも黒で統一されたモデル。 残念ながら?探している段階で現行品はありませんでした。

当初候補に挙げた理由ですが、黒、機械が見える、星モチーフが良い、くらいのザックリした理由です。 シンプルに好きな要素が揃ってたんですよね。

もちろん今でも好きな時計ではありますが、候補としてはちょっと後ろに下がった気がします。

それは多分自分が色んな時計を見てきた影響があって、ラグの計上だったり、ベゼルとケースの仕上げのギャップだったり、 黒にしても、もう少し黒い方が良いとか、もっと黒がカッコいい他の時計があるとか、そういう気づきがあったからだと思います。

1本目に買ってたらどういう未来だったのかは気になるところです。これはこれで気に入ってたとは思いますが、 不思議と最初の頃に欲しかったこの時計よりも、欲しいと思う時計が他にもあって、そういう意味では自分の心境の変化を表す良い指標になる時計です。

自分の好みの変化を再確認したり、次を選ぶときに考慮に入れるべき、という意味でこの手の一連のシリーズを書いていますが、 ホントに変わったなぁとここにきて再確認。