AliExpress で商品を購入する手順 (1) 購入~決済の仕組み

AliExpress のロゴイメージ。

AliExpress はアリババ傘下のインターネットショッピングモールです。 日本国内では購入することができない製品や、日本国内では代理輸入店を経由して高い値段で購入しなければいけないものを安価で購入することができたりします。

ここでは AliExpress を利用する大まかな手順について紹介しています。 実際に商品を購入するまでの具体的な手順については次のコンテンツ「AliExpress で商品を購入する手順 (2) アカウント登録」から順に参照してください。 ここでは AliExpress の決済の仕組みについて解説します。

ユーザと販売店を AliExpress が仲介する

AliExpress で商品を購入するときの全体の手順は概ね次のようになります。 店舗や商品によって保障などの内容が多少変化します。必ず一律ではない点に注意してください。

  1. ユーザは AliExpress の店舗から購入する商品を選択して注文を確定する
  2. ユーザは AliExpress に商品の代金を支払う
  3. 店舗はユーザに対し、決められた期間内に商品を発送する
  4. ユーザは商品を受け取り、内容を確認した時点で AliExpress に受け取りを通知する
  5. AliExpress はユーザからの通知によって店舗側に商品代金を支払う
  6. ユーザが商品を受け取れないとき、AliExpress は商品の代金を返金する。

実際にはこの仕組みを持ってしてなおトラブルがあるようですが、中々に合理的です。 消費者側・購入者側が確実に商品を受け取り、サポートやトラブルの際の補償を得られるための仕組みとなっています。

信用が先行する日本のショッピングサイトとは少々仕組みが異なりますが、良い仕組みだと思います。

トラブル時の返金やサポート

私の場合にはトラブルが起きたことが無いので定かで張りませんが、 AliExpress のオーダー画面から通知を行わない限り、店舗側には支払いが届かないような仕組みになっているようです(概ね)。

つまり、店舗側がユーザ(購入者)に対して商品説明とは異なる商品を送り付ければ代金を受け取ることが困難になる訳です。 サポートについても同様のことが言えます。サポートしなければユーザが取引確定の通知を行わないため、料金が支払われなくなります。

特に日本国内ではお互いの信用の下に料金と商品を直接やりとりすることが多くありますが、 取引の主要部分を仲介して信用を獲得する AliExpress の決済システムは、国際間で取引するには大いに重要で、合理的なシステムだと思います。 中々良いデザインです。

支払方法

支払方法はいくつか選択することができますが、基本的には次のいずれかの方法で支払うことになります。

  1. VISA
  2. Master Card (Maestro)
  3. QIWI WALLET
  4. WebMoney

JCB などのその他のクレジットカードが使えない点に注意してください。 海外のショッピングサイトや実在店舗でクレジットカードを利用するときは VISA を持っておくと便利ですね。

また WebMoney には注意が必要です。 WebMoney は日本国内でも利用できるサービスがありますが、日本向けの WebMoney は利用することができません。

日本のサービスで利用することができる WebMoney と AliExpress で利用することができる WebMoney は別のサービスであることが多いです。 同一の企業が展開するサービスですが、日本国内向けと、アメリカなどの海外向けとで管理体制が別となっています。

QIWI WALLET はあまり日本では馴染みがありませんね。私も利用したことが無いので割愛します。 PayPal 何かが利用できると安心する方がいらっしゃるみたいですが、残念なことに執筆時現在では PayPal による支払はできません。

関税と消費税の支払い

ほとんどの商品が日本国外から発送されることになります。したがって商品やその値段によっては関税および消費税がかかります。 関税と消費税、通関手続き費用は、基本的には配送業者に支払うことになります。

主に国際郵便(EMS)または FedEx などの配送業者を利用することになりますが、支払い方法は業者および輸入する商品の種類と価格によって変わります。

ただし特殊な商品や高額な商品でなければ、商品の受け取り時に支払うか(EMS)、あるいは後日請求書が送られてくる(FedEx)ことになります。

税金についての情報は次のページを参照してください。 購入に当たって金額を気にしないのであれば詳細を理解する必要はありませんが、 費用総額を試算したり、脱税行為に加担しないために、知っておいたほうが良い情報をまとめてあります。

個人輸入にかかる関税・消費税の計算と支払いの仕組み

利用に当たって注意するべき点

日本国内と国外でのインターネットショッピングにおけるサポートおよび信頼性は大きく異なると認識しておくのが良いです。 必ずしも良質なサポート、良質な品物が得られるものではないと考えてください。

一部の商品は安価に購入できるとしましたが、例えば偽ブランド品などに該当する製品は輸入が禁止されています。 またそれ以外にも日本国憲法などによって取引が禁止されている製品を購入出来てしまう可能性があります。 購入する製品が違法製品に該当しないかどうかを十分に検証してください。

また購入する製品には送料と関税・消費税がかかる場合があります。 結果的には輸入した方が高くついた、なんてことにならないようにしましょう。