Collonil コロニルでレザーの色直しとケアをする

コロニルのパッケージ

レザージャケットやカバンなり財布なり、レザー製品が好きでそれなりに数を持っているのですが、 色落ちや管理不足で日焼けが目立つものが出てきました。そこでコロニルなるレザーケア商品を使って回復を試みたレビューです。

日焼けや手入れによる色落ち

肩口に日焼けがある赤いレザージャケット

赤色っていうのはどうしても染料的に弱くて、レザーに限らず塗装品は真っ先に色落ちしてくんですが、写真のとおり肩口が焼けています。

マダラ模様のあるレザージャケット

それ以外にも、ふつうのケアクリームなどを使っているとどうしても多少なりの色落ちが発生してしまいます。 長い間ケアしたりしていると色あせてきたり、雨の当たりようやシワなどによってまだらに色落ちしたりします。

縁部分が擦れているレザージャケット

あとは裾部分とかポケット部分とかの良く擦れる部分はガサガサになったり色落ちしがちです。

ラナパーも使っているが色は落ちる

ラナパーのパッケージと箱

有名どころなレザーケア用品の一つにラナパーがありますが、私は平時はこちらを使っていました。 が、物によっては結構色落ちしてきます。布に刷り込んで撫でていくと、どうしても色落ちが見えます。

ラナパー自体は無色無臭で、液だれなどもせず、レザー表面にしっかりと張り付きついてくれる良い製品です。 適量使う分にはベタツキも少ないですし、多少のベタツキを感じてもすぐにしっとりしたレザーの肌触りになります。

ラナパーの化粧箱に収まるラナパーとコロニル

なお余談ですが、ラナパーの大きいサイズの箱にはコロニルが 2 つ入ります。収納に便利かも。

コロニルである程度は治る

コロニルはとろみのある液体

コロニルを開けてみると、とろみのあるペンキとか絵の具のような感じの素材が入っています。 においは多少ある感じです。ラナパーより液体に近い感じ、しかし粘着性は感じません。

今回は赤系と黒とを購入しましたが、素材によって特性が変わるとかはなさそうです。

コロニルが塗られた部分とそうでない部分に境界ができている

もともとパターンによって色が違うジャケットで何ですが、日焼け部分に塗っていくと、写真のとおり結構色濃く染まります。 乾燥してくるころには馴染みましたがが、やはり目立たない場所でテストしてからが良いです。

それと黒以外の色については、傷やシワに入り込んだりすると多少黒ずみ、伸びがイマイチなので、薄く重ね掛けするように塗り込んでいきましょう。 塗装や色塗りの鉄則ですね。薄く少しずつ。

コロニルに塗られた部分とそうでない部分に境界ができている

黒も目立ちにくいですがきちんと効果が出ています。一度に真っ黒になるかというと、そうではありませんが、 徐々にケアしていけば、ある程度の色落ちは軽減できるような状態です。一度にやると染料より保護成分が過剰に付着して良くないでしょう。

ケアした後の肌触りですが、それなりにしなやかで、きしむ感じもなく良い感じです。 ただ素材の特性上、ケアした直後は少し間をおいてから収納した方が良いかもしれません。においが少しだけあります。 色違いを密着させるのもできれば回避したいところです(適量使ってケアする分には問題ないと思いますけども)。

なお今回はジャケットですがこれに限らずキーケース、財布、靴なんかでも問題ない感じはします。

コロニルは容器の管理が大変でちょっと高い

ふたのネジ部分に固着しているコロニル

コロニルにもいくらかの欠点があると思います。1 つは価格が高いこと。その辺のホームセンターなどで購入できるケア製品とはちょっと価格帯が大きく異なってきます。

レザー自体が趣味のもので比較的高い価格帯のものが多いと考えればもしかして問題にならないのかもしれませんが、少なくともジャケットの手入れにはそれなりに量が必要ですからね…。

財布とかならバシバシ使えると思います。

最大の欠点は写真のように蓋部分に素材が付いて、これを固く締めてしまうと、再度開封するときにとてつもない労力が必要なことです。 どこの商品レビューにも書かれてないですが、このパッケージなら確実に起こる問題と思います。

素材の特性上、天地を返すと蓋に液が付きますから、初回開封時 → そのまま閉じるで 2 回目が大変なことになります。 閉じるときは、少なくともネジ部分はきれいにふき取る必要があります。

指先についたコロニル

あとケア中に指先についたりします。ラナパーとかすぐに洗い流せますが、コロニルはペンキや絵の具の類に似ているので、なかなか落ちなかったりします。 お出かけ前とかは要注意です。