山﨑理の見事な蝶の立体標本作品

記録したいと思った以上の物はないんですが、山崎理氏の立体標本が見事なのでアーカイブ。 ぱっと見の出来栄えから標本には見えませんが、生体を姿勢維持したまま乾燥させた標本です。

どうやって脚で支えさせているのか、理解が追い付かないレベルの神業です。

蝶の種類はミヤマカラスアゲハです。美しい羽の色がよく観察できます。 父との思い出の蝶で、これを購入する決め手になり、そして父が亡くなったために回収してきました。

いくつもの蝶を一覧して見比べる、個体差を見比べる、といった目的なら従来の標本の仕方が正しいと思います。

ただ羽の裏面や顔つきなども観察するためには立体標本が優れているように感じました。

単に飾るにしても、立体標本の方が造形も楽しめるし角度をつけて見れるし、良い所があると思うんですよね。 壁掛けができる/できないで一長一短はありますけれども。

輸送方法を確立された点もすごいと思います。 立体標本を四方から取り囲むようにして緩衝材を2重3重に重ねています。隙間がすべて緩衝材で囲われる安心設計。

標本の取り扱い方、掃除の仕方などについても丁寧に同梱してくださっていました。

ケース内は窒素ガスで充填され、紫外線を軽減するアクリルガラスでおおわれているとのことで、 長く楽しむことが出来るようにも工夫されています。

立体標本を作り上げる技術の研鑽もさることながら、隅々までの配慮が素晴らしい。

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