BR0394-BL-CE 半年レビュー:ベルトをXSに交換

半年使ってみた感想ですが、やっぱり好きです。いくらか良かった点、悪かった点を書いておこうと思います。

ストラップをXSに交換した

標準的なベルトだと私の腕には長くて、留められないことはないんですが、ベルト穴の一番奥になり、 それでも若干ながら余裕がありました。

※なお私の腕周りは14cm幅5㎝と滅茶苦茶細いです。購入当時より体重をだいぶ落としてるので多少は違うが誤差の範囲。

この余裕というのは手持ちのデイトジャスト36ジュビリーと同じくらいなんですが、 いかんせんヘッドが重くて大きいためなのか、装着感というか収まりが同じ感覚なかったんですよね。 そこでベルトを小さいサイズに交換してみることにしました。

公式に問い合わせたらPDFでサイズガイドを送ってきてくださったんですが、 オンラインでは買えないからブティックに行ってくれとのことで、ブティックへ。

ブティックの人に相談したらすぐに出てきて、その場で購入してXSサイズへ換装してもらいました。 価格は購入時点で16,500円。まぁまぁいいお値段だけど時計の備品にしてはこんなもんかなと。 HUBLOTなんかだとラバーベルトが6万円からですからね。 (並行店で購入したものなのに快く交換していただけたのが大変ありがたく)

なお特に標準サイズ以外だと欲しいカラーやタイプがサッと出てこないこともあるみたいです。 今回は標準の黒に交換。白ラバーとかも検討時に提案していただいてて、それもかっこいいんですけどね。

XSに換装したところ装着感は見事に改善して、ますますこの時計が好きになりました。

が、ルックスは1つだけ欠点が。ベルトの留め具というかループというかがXSサイズでは1つなくなります。 これによってちょっとだけミリタリーテイストが薄れちゃうんですよね。 細かい拘りだし、あっても邪魔になるだけだろうから、ないのが正解とは思うんですけどね。

XSにしたことで着脱時の不安感も多少軽減されました。 一番小さい穴で止めようとすると、ベルトを強く引っ張る必要があったり、外す時も引っ張り気味になるんですよね。 ピンバックルなので落とさないか心配していました。

ベルトの中央らへんで着脱できるようになって、強く引っ張る必要もなって、着脱しやすくなった、というわけです。 Dバックルがあるのが一番いいんですけど、Dバックルについて聞いても歴代存在しないみたいでした。残念。

ムーブメントはETAがいい

購入当初はETAムーブメントについて言及していましたが、ETAで全然よいと思えるようになりました。 この時計だからETAが良い、みたいな話ではなくて、ありふれたETAの利点を再認識しただけなんですけども。

結局のところ汎用ムーブメントなので修理やオーバーホールを受け付けてくれる場所が多く、 汎用部材が入手しやすく、価格も控えめであるところがやっぱり最大の利点ですね。

好きになって、長く使えるといいな、と思うほど、修理対応可能な場所、期間、メンテ価格は重要になってきます。 そうなると、ETAがやっぱり強いなって。

もちろん特化型ムーブメントに対するフェチズムはそれとは別にあるんですけれどもね、 BR0394はムーブメントを理由に買ったものではないですから、ETAでも全然よいのではなかろうかと。

こう思うようになったのは、次の時計の検討に入ったからです。 並行品・中古品の扱いが異なるLVMH系列とかに気になる時計があると、どうしてもオーバーホール料金などが気にかかるようになりました。 そうなると「やっぱりETAってすげー」と気が付く。

ただやっぱりクロノグラフのボタンとかは硬いし動きもスムーズとは言えないです。そこはご愛敬。

パワーリザーブが短い

公式に40時間程度の表記です。わかってて買ってますが、40時間やっぱり短く感じます。1日別の時計使ったら24時間、 翌日の昼12時頃に出ようと思ったら、+12時間くらいはあるわけじゃないですか、そうすると止まってるんですよね。

代わりに耐久性とかに振ってるんだと思えば納得はあります(実際はどうか知らないけど)。

自動巻きについてはかなり機能している様子で、使ってさえいれば普通に動き続けてくれてます。

傷がつきにくい目立たない

やっぱりブラックセラミック、傷がつきにくいか目立たないかですね。結構ハードに使ってますが、今のところ肉眼に見える傷はないです。 これはそこも期待して買ったので嬉しいところです。

もちろんG-SHOCKとかよりも気を使ってるのはありますが、それでもデイトジャストほど気を遣う必要もなく。スレとかで傷が見えるような気配が皆無です。

ブラックセラミックの話題とは異なりますが、無反射コーティングも今のところ傷がないように見えます。

重さは今のところ気にならない

ベルトの太さで上手くカバーされてるのか、ベルトをXSサイズに変えたおかげか、今のところヘッドの重さはまだ気にかかっていません。 もちろん他の時計に比べて持ったときの重さは感じますが、重たいから外したい、みたいなのはないですね。 外して作業したいから外す、みたいなシーンはあれど。

追:針飛びは今のところ気にならない

BR0194-BR0394(ETA 2894)の針の取り付けのズレの問題 針の遊びは、このムーブメントの特徴ですので、申し訳ございませんが弊社では修理することができません。 といいますのは、全体としての耐衝撃性を高めるために、時計師は意図的に針に遊びを残しているからです。 こうすることで、衝撃によって分針が若干ずれることがあっても、時計は同じ精度で動き続けるようになります。 ご不便をおかけして申し訳ございませんが、これは製造の欠陥ではなく、またムーブメントの欠陥でもございません

公式より

ベルロスの公式ページに次のような掲載情報を見つけましたが、今のところ針のズレは感じていません。もしかして個体差があるのかもしれないです。 時刻合わせのためにリューズ操作するとき、ちょっと遊びの都合で合わせがしにくいかもな、みたいなことはありますが、その程度です。

価格や遊びの都合を考えたら妥当な設計かなと思います。ところで遊びのことをバックラッシュっていうの良いですよね。