MDRシリーズのレビュー:MDR-1000X

MDR1000Xの全景。

使ってレビューを書く間に次のバージョンが出てきてしまいましたが、MDR-1000X のレビューです。 無線接続式で強力なノイズキャンセリング機能が付いているヘッドフォンです。 内輪話ですが、職場の偉大な先輩とか新しく入ってこられた中途の方とか、結構同じ型を使ってます。

デザイン・耐久・着用感はグッド

全体的なデザインはシンプルで美しいです。あまり細かい細工はされていないので、シンプルにまとまっています。 往々にしてこの手の製品はシンプルな方が耐久性があります。ほぼ毎日、海外出張のときも持ち運んでいますが、耐久性能についても問題なさそうです。 (某所で自転車通勤で使ってたら劣化が激しかったとかいうレビュー見ましたが呆れます)

MDR1000Xのイヤークッション。

下位モデルと比較して、イヤークッションの縫い目が内側に隠されているのもポイントが高いです。 私は結構いろんなことで痒みなどを感じるタイプです。こういった細かい工夫は大変助かります。良いデザイン。 本体の軽さも相まって、どちらかというと長時間ヘッドフォンを付けていられない人でしたが、以前と比べて明らかに着用時間が伸びています。

MDR1000Xのインターフェース。

専用ケースの設計も素晴らしい

MDR1000Xケースの全景。

MDR には専用ケースが付いてきます。少々傷が目立ちやすい素材ですが、その分質感が良いです。 持ち運びする人に取っては専用ケースはほぼ必須と言って良いと思います。乱雑に扱うような価格帯でもありませんし。

MDR1000Xのケース。ガイドが良い。

収納ケース内側の収納ガイドが素晴らしいです。内側はあまり表に出して見せるものでもないですから、ガイドがあったほうが助かりますし、 そもそもそのガイドのデザインも野暮じゃありません。付属する飛行機などのオーディオ用のアダプタも収納できる点も非常に良いです。

MDR1000Xのケース。収納付き。

裏面にはメッシュ状のケーブル収納があります。MDR は無線を使わないときは優先でも動作するように作られています。 このケーブル収納については、やや耐久性が気になりますがついていて嬉しいです。 収納全体を 2 口にして、ケーブルもジップを使って収納できる方が個人的には好みです。

音質とノイズキャンセリング

まずは売りであるノイズキャンセリングの効果ですが、圧倒的です。駅のホーム、雑踏の中でも超強力に効果を発揮します。 とはいえ、周辺の音を聞くモード、人の声やアナウンスは聞きやすくするモードがあるので、状況に応じた使い分けもできます。 (尤も、いくら人の声が聞ける、周囲の音が聞けるからと言って、人と話をするときはヘッドフォンを外すようにしています、失礼に当たるので)

音質についてですが、私は強い嗜好はないので詳細なレビューをしかねます。ただし低音については言えることがあって、 低音を求めるのであれば、他のヘッドフォンやイヤフォンでもよいかもしれないと言うことです。ヘッドフォンに対し何を求めるのかによるということです。

ポップミュージックの跳ねるような低音、あるいはクラシックなどの長く響くの低音は問題ないし、 むしろ相性が良さそうなのですが、ロックなど激しく刻むような低音はやや薄い音に感じます。 MDR を常用する前は SHURE のイヤフォンを使っていたのですが、ロックの低音の感じは SHURE の方が良かったです。イコライザ設定を込みにしても。

ややネガティブ要素について言及しましたが、トータルで見れば、価格なりの性能は持っていると思います。