蛇口シャワーで洗い安さ向上と節約を期待(計算方法も紹介):三栄水栓 PM207
引っ越した先で洗い物がし難く、水を沢山出すと水道代も気になったので、節水シャワーを購入して、洗いやすさとあわよくば節水を期待してみました。 購入したのは「三栄水栓 PM207」です。他にもいろいろと種類がありますが、そこそこの値段で Amazon に在庫があるものにしました。 自宅の周辺のお店にはこういうのおいてなかったんですよね。
あらかじめ断っておくと、節水効果は複数人同居している家庭で、よく水を使う人の方が節水効果を体感することができます。 一方で 1 人暮らしだとひょっとすると誤差の範囲じゃないかと思いがちです。節水効果はありますし、シャワーにする目的で購入する人が多いでしょうが、念のため。 詳細は後述します。
取り付けと品質
まず初めに、何れのものを購入するにしても、通販の場合は特に、取り付け予定の蛇口に取り付けられるものかどうかをよく確認するのが良いと思います。 仮に 1,000 円の物を購入したとして、月に 100 円ずつ節約できても、取り返すまでに 10 ヶ月かかります。
もし節約目的で購入してるのに、失敗したら損失分を取り返すのは骨です。まぁそんな小さなことくらいでケチケチするな、 自分はシャワーにしたいだけで節水は期待していない、なんて人もいたり、思わないでもないですが、失敗したら馬鹿らしいじゃないですか。
シャワー状態にしたのはページの 1 枚目の写真の通り、この製品は切り替えができて横のレバーでストレートにもできます。 ストレートとは言え、実質は取り付け前の状態とあんまり変わらない感じだと思います。
さて製品の品質ですが値段相応です。シャワーにはなりますが、それなりに水量がないとシャワーになりません。 本当に少ない水で洗い物ができる、なんて期待するのは止めておいた方が良さそうです。ただ出す量は明らかに減りました。
節水効果のほどは
繰り返しになりますが、節水効果はあると思います。しかしながら人によっては感じにくいハズです。
自炊しつつ使いましたが精々 100 円くらいの節水です。自炊しているとはいえ、1 人暮らしですし、毎食洗い物をしているわけではありません。 平時は出社しているので、そもそも蛇口から出す水の量はしれています。
シャワーやトイレで使う水の量の方が圧倒的に多い訳で、そちらを削減した方が、高い節水効果を体感できるハズです。 正確に蛇口から出る水の量を測ったわけでもないですし、使用している期間は夏を挟んだのですが、 シャワーやトイレ、洗濯の回数・時間が増えて、しかも(休暇のために)在宅時間が長いので、節水を体感できていないだけかもしれません。
少なくとも、夏の期間のシャワー、トイレ、洗濯で消費する水の量を取り返すほどの節水は期待できないと言うことですね。 実際問題、商業用なら兎も角、家庭用の製品でそんなに節水出来たら凄いですが。
もし節水効果を期待するのであれば、少量でもシャワーになるもうちょっと質の良い製品を購入してみたり、シャワーやトイレの方を工夫するべきです。 一方で単にシャワーにしたかったり、例え微々たる変化でも節水しておきたいというのであれば、導入する価値は十分にあると思います。
料金節約効果を具体的で分かりやすい例で紹介
例えば東京 23 区の水道料金は「1 立方メートル = 1000 リットル」あたりで、213 ~ 404 円です(執筆時点)。従量料金ですので正確な料金は測れませんが、概ねこの通り。 つまり、仮に 400 円程度水道水から節約しようと思うと、1000 リットルは節水する必要があるわけです。
1000 リットルを節水機器から節約しようとすると、相応に蛇口から水を出す生活をしている必要があります。 私の場合はそれほど蛇口から水を出す機会がありません。
もっと身近なスケールで表現すると、2 リットルペットボトルの水を 500 回使えば 1000 リットルです。 仮に 50% 節水できるシャワーがあったとして、2 リットルペットボトル 1000 回分の水を 1 ヶ月に使っていれば、400 円節約できます。
1 日辺りで計算すると、1 日辺り 2 リットルペットボトル 33 本文の水を使っていれば、50% の節水器で 400 円節約ができます。 一般的な家庭でこれだけの量を消費するとすれば、お子さんがいる 3 人家族以上になりそうですね。 あるいは、飲食店や小中規模以上の企業の運営者なら導入効果は絶大でしょう。
ちなみに上水道と下水道とで値段が違うので、やっぱりトイレやお風呂、洗濯機などを工夫するほうが大きな節約にはなります。