MagicCableは高機能が過ぎて合わなかった

MicroUSBとType-Cの機材が混ぜこぜになってしまってたので、解消できる可能性がないかなと思ってMagicCableを購入してみました。

MagicCableは4つの機能がまとまった高機能USBケーブルです。

  • 磁石を使ってケーブルを束ねてくれる
  • 先端部が回転構造である(ケーブルが自由に曲がる)
  • 先端部が磁石になっていてコネクタで自由に接続端子を交換できる(Type-C/Lightning/MicroUSB)
  • 充電器側が裏表どちらも刺さる

ケーブルの価格がまぁまぁするのがデメリットですが、高機能っちゃぁ高機能です。 他に端末側端子にコネクタを挿しっぱなしにするので、埃が入らない、なんてメリットもありました。

挑戦的なデザインでよいところが多いように思うも、結局のところ、このケーブルの本採用を見送りました。 出張のときに便利かなと思ったこともあるんですけど、いくらか不便です。

(1) まずは価格面はどうしてもあります。私の場合は自宅用、職場用、出張装備用と揃える必要が出てくるんですが、端子とケーブルを購入するだけでまぁまぁな予算が必要になります。

(2) また入手難易度についても問題がありました。装備が増えたきなどにサッと数を増やせないんですよね、売ってなくて。黒ケーブルの1.8mの最初の1本は予約で買いましたし。

価格と入手難易度については普及してくるともう少し違うんでしょうが、悲しきかな鶏と卵のどちらが先か、という勝負になっちゃう気がします。 ケーブルを購入するときの端子のセットが、各1種類というのもコスト設計的には面倒なところですね。私の場合はLightning要らないですし。

(3) (2)に通ずるものですが、数が揃えられない場合に、一般的なケーブルを使ってデバイスを充電するときが結構な面倒くささで、小さいコネクタを引き抜いて管理する必要があります。

(4) 端子を挿したまま使えないデバイスがあるのもやっかいでした。例えば無線マウスが干渉してしまいました、磁石の分だけ大きいんですよね、一般的なケーブル端子の先端と比較して。これが自分にとっては結構なダメージアリ。

(5) 磁石での接続機構は、引っかけ事故を防止したり挿し込む方向を気にしなくて良い、というメリットはありますが、どうしても外れやすいです。 それなりに強力ではありますが、少なくとも睡眠中にながら充電とか、カバンの中で放置して充電とかする場合には不安が残ります。

個人的には(5)もなかなかの問題でした。カバンの中で乱雑に扱うとき、磁石が大量にあるのもデバイスにどの程度影響を及ぼすか分からないですしね。

(6) デザイン面で言うと、黒いケーブルを購入しても端子が白なのは頂けないなぁと正直に思っちゃいます。

総じて機能的にもプロダクトデザイン的にも挑戦的でよい製品だと思うんですが、私は一度手放しました。普及してきたらまたチャンスあるかもです。

磁石の機構だけ取っ払って、表裏気にしなくて良い端子と、回転する端子だけ共通にしてほしいのかもな…(それはそれで強度とか充電速度に関わってきそうだけど)