時計選びの記録(23-2)
実際に見たり検討に挙げたけど、本命ラインに乗らなかった時計の記録です。この記録の枠は大きく3つ。
- レザージャケットに似合う時計枠
- カルティエ・黒革ベルトの枠
- ハードユースできる枠
TUDOR BLACK BAY CHRONO
昔からレザージャケットが好きでよく着ているんですが、レザージャケットに合う時計がないなと思っており。 レザージャケットに負けないパワーのある時計ということで、枠に入った一つがBLACK BAY CHRONOでした(以下ブラックベイ/クロノ)。
TUDORのイカ針、スノーフレーク針は特徴的ですね。視認性を高めるために合理的であると思います。 またアイコニックです。一目で分かる特徴的なものにする、という点ではTUDORに大きな影響を与えているものと思います。
ただ個人的にはあまり好きではありませんでした。ビジュアルとしては、のっぺりとして単調で、どことなく異質感を覚えたからです。感覚、感性の都合です。
ところがです、このブラックベイに関しては、このイカ針がそれほど気にならないか、むしろ合ってるなと思いました。 恐らくですが、機能と文字盤上の構成要素が多く、最も重要な時分針を際立たせるために、より視認性が重要になったためです。
よく比較されるというか、類似の時計に兄貴分にあたるROLEXのデイトナがいますが、文字盤の構成要素が大きく変わりますね。 よりシンプルなルックスなのがブラックベイです。デイトナはラグジュアリー感を推すために、メタルのエッジがより際立ってくる印象です。
ブラックベイの文字盤は丸と三角で構成されていて、そこに同じく幾何学的な四角が入って行っても自然に馴染みます。 主要な構成要素は丸、特別な情報を持つものが三角と四角です。これはビジュアルから設計されたと思います。まさしくデザインです。
と、ここまで褒めておいてなんですが、ケースの横顔がストンと武骨に落ちているのを好きになれず、見送ることにしました。 デイトナはその点で言うときちんとカーブが作られていて綺麗なんですよね。デイトナは本当によくできた時計だと思います。
ROLEX コスモグラフ デイトナ (革ベルト)
ブラックベイが上がってくれば必然デイトナも再浮上するんですよね。 それなりの時計店に行けばほぼ間違いなく置いてあり、その度に目に入り、その度によくできた時計だと思います。
デイトナ以外を選んで回って、やっぱりよさに気が付くんですよ、よく40mmに収めたと思います。 国外の骨格の良い方とかについては、小さくて不満かもしれませんけども。
SSのブレスのまま使うでもいいんですが、個人的には革ベルトでと、1本目探しの時からずっと考えています。 実際そういったカスタムされている方がいらっしゃったので、写真をお借りしてきました。
ブラックベイのように「ブント」も取り付けられています。いわゆるポールニューマンスタイルです。 ブントもアリゲーターだとちょっとパワーが強いですが、いずれにせよかっこいいですね。
デイトナの難点はシンプルに入手が難しいことです。時間かあるいは予算か、という選択肢になってきます。 まぁ欲しいものに関しては時間かけてもいいと思いますし、1本目もそれなりに件数回ったことを考えると、モチベがそこまでないのかもしれません。
多分なんですけど「デイトナは良い時計だし、欲しいし、使ってみたいけど、デイトナじゃなくてもいい」と思ってるのかもしれません。 デイトナ入手したとして、ガシガシ使えてるイメージもあんまりないんですよね。傷つけることを恐れそう。他の時計も「そうっちゃそう」なんですけど。
ちなみにラバーのモデルを身に着けている方を幾度かチラホラとお見かけしたことがあるんですが、私のスタイルには合わなさそうでした。 あれはなんというか贅沢の極み感がすごいですね。悪く言うつもりは決してないです。
ブラックベイにしてもデイトナにしても、ブントがついてると、レザージャケットを脱いだ後に、私のスタイルに合わなさそうだなというのもあります。 腕が細いためです。あと頭が大きくてスタイルが悪いので、頭から離れた
ブントが付いたモデル、レザーなんでもしかして難しいかもしれないですが、試着出来たらしてみるのが良さそうですね(ブントがないものをお借りした)。
ROLEX ヨットマスター
ROLEXより
タフでレザージャケットに合いそうな時計ということで、次の候補にヨットマスター。かっこいい時計だと思うんですよね。
春では淡い色で、夏ではさわやかに、冬でも冷たさに似合いそうなグレーか、ド直球にセクシーなエバーローズゴールドか。 エバーローズゴールドの場合はラバーベルトを革に交換するでしょうけれども。
この執筆、検討より以前の時点で、サブマリーナを一度見送っているんですよね。シードゥエラーも同様です。 ダイバーズ枠というかタフな日用時計で、それこそレザージャケットにも合うかなと思ってたんですが、 やっぱりケースの横顔がストンと武骨に落ちてるのが気になっての都合です。BLACK BAY CHRONOと同じ。
その点でいうと、ヨットマスターはデイトナと同じように、きちんと側面が湾曲するように設計されています。 なので候補に挙がった、というわけです。おそらくですがサブマリーナとかは実用寄り、ヨットマスターやデイトナはラグジュアリー寄り、という住み分けなのかなと。
まじめな話、実際に潜水に使おうと思ったら、装備はたくさんあってぶつけ易いのでタフである必要があるし、 他方でヨットなんか乗ろうという人たちはラグジュアリー層でしょう。偏見かもしれないですが。
ヨットマスターたちですが、実機も確認して、見た目もいいなと思いながら、自分の利用シーンにはドンピシャじゃないなと思って見送り。 よりファッション的に遊ぶ余地があるなら欲しいものですが、そんな立場にないですからね。
特にエバーローズゴールドなんて高すぎます。その価格に見合うだけの欲しさがあるかどうかと言われると、ってなりました。 言い換えると「この価格を出せるなら、他の時計が欲しい」になったので、であれば完全に見送りだよね、と。
価格は当然ながら事前に把握してたので、選択肢からはどうせ外れるだろう、と分かっていたんですが、 「良いものなら目指そう」になるかもしれないじゃないですか。それで常に確認はするようにしています。
事前に分かった話がもう一つ。これは偶然の話でやや余談なんですが、ちょうどこれらの時計を見に行く途中の電車で、 私の目の前に立たれてた訪日観光客の方がエバーローズゴールドを身に着けていました。
それを客観的に見て「うん、かっこいいけど自分に使いこなせないし、高いし、これから見に行くけど、多分ないな」とか考えてましたね。 しかしおかげで「客観的に見る」の重要性が改めて考えられるようになりました。お前この時計を身に着けるの?って。いいアイデアをもらいました。
カルティエ タンク フランセーズ
Cartierより
黒いサントスを検討中に「カルティエの枠を選ぶなら、(タンク)フランセーズはどうなんだ」と思い立ったんですよね。 「各ブランドで一本」みたいな枠を設けるつもりもないんですけど、方向性は似てくるじゃないですかどうしても。
フランセーズについて、現代における時計の役割がアクセサリーに近いものだとしたら、 フランセーズは本当にブレスレットのように成立するのではないかと考えました。
新作と旧作いずれも見てきたんですが、ブレスレット感覚に寄せるのであれば、一番小さいサイズかなぁ、とは思います。 というよりMM/LMサイズは、ベゼル幅と、ブレスレット幅と、文字盤の幅とが、心地よい比に収まってるように見えなかったんですよね。
それは時計としてではなく、ブレスレットとして見たからだと思います。 別に物が悪いわけじゃなく、求める用途に沿わせたときにどうか、という話です。
ケース幅とブレスレット幅の比の感覚はスモールがいいんだけど、 ブレスレットとして見たら、MMやLMが収まりが良い、みたいな。
私の腕の太さや全身のスタイルとも関係してきます。なのでサイズの違いから来る感覚は、きっと人それぞれに異なりますね。 逆を言えば、うまいサイズ展開をされていると思います。この辺は流石のカルティエです。 これを本命と据えてじっくり選んだら、ベストなサイズは見つかると思います。
旧作のほうがブレスレットとケースの連続感はあります。新作は継ぎ目を1つ消してるんですよね。 好みには寄りますが、個人的には旧作の方が好きです。新作も悪いわけではないです。
リューズの飛び出し方も新作と旧作とで異なりますが、こちらは新作の方が好きです。
文字盤についても同様で、クラシックな印象のある黒いインデックスの旧作よりも、 ブレスレットとしての一体感を見せる新作のシルバーインデックスの方が好きです。
肝心のサントスとの比較なんですが、自分にはサントスが似合うだろうとなりました。 フランセーズにしろサントスにしろ、若い間しか付けられないであろう時計なんですが、それであればより若い間しか付けられなさそうなサントスに行こうと。
というより、狙っているサントスは黒なので、ベクトルが全然違うんですよね。 キラキラ枠は1本目のデイトジャストがいるので、フランセーズは役割が若干被ります。 「目立たないけどラグジュアリー感がある」ものを黒のサントスに求めてたので、 キラキラして目立つフランセーズはいずれにせよ私が今に求めてるものではなかったのです。
しかし、改めて着けてみてフランセーズという時計の完成度は高いと思います。 別所だったんですが、案内してくださった女性スタッフがつけているのを見てもかっこいいと思いました。
ただメタルブレスがややパワーあるので、意志の強いタイプの印象を作りたい女性とかに似合いそうだなとは思います。 繊細さ、とはまた少し違う気がしますね。個人的には。
※別にジェンダー論を語るつもりはないです。何であれば、私の腕にはやっぱりスモールサイズが一番合いましたし、 腕にスッと通ってしまいました。なんでこんな細いんでしょう。
タンクは革ベルトの方が主流とは思いますけど、クラシック感や落ち着いた上品さを求めるなら革、 ブレスレット、宝飾感を求めるならメタルのタンク・フランセーズが良さそう。2つ持って光沢は避けた方がいいシーンと使い分けるとかも全然ありえそうですね。
カールFブヘラ ヘリテージ バイコンパックス アニュアル
カールFブヘラの新作でフルブラックのものが5本同時に出ていて、そのうちの1本が気になったので確認しに行きました。 黒革ベルト枠としてです。黒革ベルトに期待するのは多少のセクシーさとラグジュアリー感、大人っぽさ。
このモデルは文字盤上の情報量が多いのですが、クラシックなルックスなので、ラグジュアリー感や大人っぽさがあるかもなと。
実物を見て乗せてきた感想ですが、クロノグラフの例に漏れず少し大きめの41mmの割に、黒塗りのおかげかそれほどサイズは気にならず。 全体的にサイズが大きめのブランドですが、この辺は上手くフィットしたなという感覚でした。
ただ気になりポイントがいくつか。まず写真で見るとわかりにくいんですが、秒針が白塗りで、時分針が鏡面のメタルです。 クロノグラフなのであれば、その計測に使う針の方が目立つべきだ、は設計思想として理解できるんですが、どうも私の感性だと時分針の印象と乖離が大きい。
文字盤上の表記が白塗り、秒針が白塗り、その間にメタルの時分針がサンドイッチという形を、どうしてもチグハグに感じてしまいました。 お店の照明が電球色で暗めだった、というのも影響しているとは思いますが、視認性についても疑問が残るなと。
もちろんですが、これがいい、という人もいると思います。先の通り設計思想は理解できますし。
あとは標準のブレスレットについて。クルドパリ仕様なんですが、質感があまり気に入りませんでした。 革ベルトに付け替えるなら考慮するな、という話はあるかもしれませんが、ちょっと自分の求めるフィーリングではなかったなと。
もちろん、これについても好きな人はいると思います。やわらかで、しなやかに曲がります。フィット感の意味では抜群でしょう。 素材もそれなりにいいものだと思うんですが、他方で「価格に見合うのかな?」と思ってしまう方はいるかもな、という印象です。
質感で言えば文字盤についても好みが割れるところで、かなりマットな印象です。 安易なラグジュアリー感のために光沢を使わず、視認性のために振り切ってマットにしたのは大変好感が持てます。私の好きな設計思想です。
ただ今回は私がラグジュアリー感を求めてしまってたので、ちょっと違う、となりました。 他のモデルではインデックスがメタルで光沢感ありますし、緩急があってラグジュアリー感があります。 私の刺さるところにいなかっただけで、刺さる人には刺さるでしょう。
ケースがDLCなどの黒ではない一般的なメタルになりますが、似たようなビジュアルの時計は、例えばボーム&メルシエやロンジン、雲上だとパテックフィリップとかにあります。なんならカールFブヘラにもありますからね。
この手の時計を探すときは、そこから選んでも良いのかもしれません。クラシックな時計を出してるブランドには時折見つかります。
そして何より私にとって決定的だったのは、他の色の方がカッコよかったからなんですよね、それもサイズがちょっと大きめのモデルでした。 42mm径の黒でギリギリな私に合うわけもなく。カールFブヘラ、既存モデルがカッコよかったに尽きます。
デイリーハードユース枠
「G-SHOCK以外で、日常的に気兼ねなくハードユースできる枠」というのも考えてました。 G-SHOCKはもちろん頼りにしているんですが、ルックスがG-SHOCKじゃなくて、もうちょっとキラッとメタル感が欲しいシーンと言いますか。
HAMILTON カーキフィールド H70305943
HAMLITONより
まずはカーキフィールド、ミリタリー感あってハードユースできそう、傷が良く似合いそうないい時計です。 この手の話題で上がってくる鉄板モデルですね。
実物をチラホラ見た感じ、結構な勢いで武骨なのと、大きさに注意しないとだなぁという印象でした。 自分の腕が細いのもありますが、この時計は小さい方が「らしい」かなと。
なんというか、昔っぽい時計というかクラシックな時計って全体的にサイズが小さいじゃないですか。 そのイメージに沿わせようとすると、少なくとも40mm径のモデルはチグハグさを感じるんですよね。
もちろん腕の太いかたというか、標準の方が見たり着けたりしたらまた違うんでしょうけども。
Seiko 5 Sports Collection
HODINKEEより
次にSeiko5スポーツ。ちょうど検討していたころに新作が出てきました。カーキフィールドの方がちょっとクラシックな感じです。 ただ新作が36mmなのがいい感じです。現行モデルは39mmのはず。
5スポーツについては他に、秒針の挿し色とかはすごいかっこいい、デイデイトの合わせが面倒くさいかもな、なんて印象を持ちました。
デイデイト、一番利用シーンが多い時計になる、とかであれば、全然気にならないんでしょうけどね。なんなら合わせずに使ってもいいんですけども。 見た目のツール感も増すので、好みの都合です。
他方でカーキフィールドに同じようにデイデイトが表示されてたらクラシカル感を損ないそうで、 5スポーツはデイデイトを上手くビジュアルに溶け込ませていると思います。
カーキフィールドについては、多少のマイナーチェンジはあれど、大きくビジュアルが変更されていないあたり、 デザインとして完成されてるのかもしれないなぁ、という印象を持ってます。
クラシックならカーキフィールド、ネオクラシックなら5スポーツ、みたいな住み分けがされそう。 5スポーツのロゴもちょっと現代的というかクラシックな印象ではないですからね。
現行モデルは見たことがあって、どっちかというとハミルトンより好きかもしれないと思ってましたが、多分針とかが好みなんだと思います。 比較してないので言語化しにくいですね。36mmを見たらまた印象変わるかもしれません。
Citizen EXCEED AR4000-63E
Citizenより
あとデイリーユースでハードにとなると、軽くて傷にも強いチタン製。CITIZENのエクシードと、SEIKOのPrestige。 エクシードは手持ちのデイトジャストと若干ブレスやインデックスのビジュアルが被るんですよね。
ただエクシードは、圧倒的な薄さ、軽さで公表数値は56g。そしてなによりCITIZENが得意のソーラーモデル。 日常でラフにタフに使うには完ぺきに近い存在なんですよ。シンプル極まれりなのもいい。
価格も執筆時時点で10万円切ってますからね、何でもいいからタフに使える時計が欲しいと言われたら真っ先にお勧めしたいです。 あとはもうビジュアルが好きかどうか問題。
日付表示とかが必要なら、エクシードのちょっと上のモデルにあるので、そういう選択もできます。 私の場合はハードユース枠的な扱いなので日付表示とかが考慮に上がりませんでした、少しでも安くという趣向です。 デイト表示だと合わせも必要になってきますしね。
Seiko
Seikoより
SeikoのPrestigeにもいくらかモデルがありますが、やはりチタンのものを検討してました。ステンレスだと安いんですけどね。 デイリーハードユースを目的とするなら、チタンがいいかなと。
時計のビジュアルは、最小限の要素だけ入れた最も簡素なものだし、チタンである分光沢も強くない。 しかしSeikoならではの磨き挙げられた鏡面も確かにある、といった感じで、行きつくところまで行きついた、実用向けのシンプルスタンダードといった印象です。
この時計とGSとを比較してみる、なんてこともしてみたいくらいには興味があります(まだ実機を見れておらず)。
と、ここまでいろいろ語ってるんですが、いわゆる寄り道を今これらにするなら、その資金を本命に回す段階かなと考えています。 ハードユースできる時計は改めて探すことになりそう。G-SHOCKがありますしね。
追: PRESAGE SARX057 見てきました
PRESAGE Prestige Line を通勤途中のヨドバシカメラでサッと見てきました。
当日BELL&ROSSを着けていたせいもありますけど、圧倒的に軽さを感じますね。その割に作りは良いです。
GSと並べて比較したわけではないですが、GSの方が作りがリジットに感じます。ただ、その印象に重さの影響はあるかもしれません。 (いつか並べて比べてみたい)
インデックスやケースサイドの鏡面は素人目には十分です。この辺は流石ですね。 Seiko派遣のスタッフさんから聞くにはブリリアントチタンらしいので、何気にGSのチタンモデルと同じチタンです。 公式ページに書いてないけど推せばいいのにとは思わないでもないです。
単純な強度だけを考えてチタンを視野に入れるならCitizenのスーパーチタニウムの方がいいという話も伺いました。 この辺りはこういう販売店でしかあまり聞けない話なのでよかったです。
まぁ高級時計店の正規ブティックでも他ブランドとの組み合わせを相談したりするにあたって、 他社の技術の話なんかも出ますけれども。あとはブランド横断の話が聞けるのは中古や二次流通取り扱い店ですね。
量販店というか大衆店というか、そういう場での厄介なところは、カバーケースやビニールが汚れていたりすることです。 綺麗な状態で見たかったなぁ、というのが正直なところ、言えば剥がしてもらえたのかもしれませんが、検討の初期段階だったので申し出にくかった。
直感的には黒の沈み込みが甘いなぁといった印象です。もうちょっと黒が沈んでくれればと思います。 強い光が当たるとダークグレーに寄っていく(それでも黒と言えるレベルの物ではありますけど)。
ただまぁ差し引いてもかなりいい時計ですね。やっぱり飾り気ゼロのドストレートなビジュアル、 チタンで軽くて強い、鏡面の仕上げもよい、使いやすさの塊のような時計でした。
ROLEX EXPROLER
ROLEXより
もしROLEXのEXPROLERを購入するなら、それをハードユースするのがいい気がする、というのもあります。 傷が似合う時計として、ずっと候補に挙がっている一本です。
先の物と比較して、正規であっても価格が8倍以上変わってくる時計なんで、 結局気を使ってハードユースできない、みたいな可能性はあります。
ただそれであれば、少なくともEXPROLERを諦めるか、手元で使ってから、 こういった時計を選ぶのがいいなと、そういう考え方もしています。
Submarinerのときも同じこと書いてますが、EXPROLERにチタンがあればいいんですけどね。
TACS VINTAGE LENS AUTOMATICII DARK METAL EDITION
TACSより
先に掲載しているものと、そもそも趣旨が違って本当の意味で「寄り道時計」です。
個性的なデザインの時計をたくさん出してるTACSさん。この時計が目に飛び込んできました。 思い切りがいいデザインです。本命には絶対になりえないんですが、寄り道時計として手を出すならこういう時計もいいな、と思わせる時計の1つです。
実際に触ってきたんですが、見た目の通り重工です。重みも大きさもしっかりあります。 時計本体の重みに負けないようにするためでしょう、革ベルトもかなり厚く作られていました。 武骨な感じがコンセプト時計で良いじゃないですか。
GMTとか時間計測ができるとかではないんですけど、レンズがきちんと回転させられるものいいです。こだわりを感じます。 カメラ持ち歩いてられないけど、なんとなくレンズ弄りたいみたいなシチュエーションにお勧めしたい。 カメラが好きな人にプレゼントとかでもいいなぁとも思います。
工作精度の意味で言うと高いとは言い難いです。ちょっと荒い作りを感じましたが、不安感はないです。 この手の製品の中では十分な完成度だと思います。どうしても尖ったものは安く作られがちですから。 ブランド的にもちょっと尖った時計を多く手掛けられているので、そもそも尖ったものをしっかり作りたいというのがわかります。
完全に寄り道なんで、今本命が視界に入ってる間は手を出せないんですが、 いつか時計ケースに入っていて欲しい気がしています。私にとって、可愛いというか、愛せる時計感がありました。