3Dプリンタの精度問題についての記録

部品などを作る上では制度問題が出てきます。積層式、FDM方式で作る場合にはモーターの振動や移動による精度の誤差が出るわけですが、その精度の問題についていくらかまとめておきます。

ノズルによるもの

まず当たり前ですが、ノズルの出力径は小さいほど誤差が小さいです。0.4mmと0.8mmとでは0.1mmズレた時の誤差が大きく異なります。

またノズルの取り換え前後では、同じ径のノズルでも、0.05mmレベルの誤差は出ていそうです。これは経験によるものですが、キャリブレーションでどうにかなるのかもしれません。

ワンショットで1つだけその精度で出力されたモデルがあればいい、なんてときは、その出力が得られるまでモデルを微調整するのが良いです。

冒頭の香水ボトルはジャストサイズで作っています。まぁ瓶の方の精度誤差が大きく、同じ香水でもサイズが違う本末転倒なことにはなりましたが。

大きいサイズほど誤差が出る

大きいサイズほど誤差が出がちです。これは私が使っているBambuLabの公式にも記載があります。 ノズルの移動距離が大きくなればなるほど、誤差が出るのです。まぁそれはそう。

で、それだけではなくて、斜めの移動の方が誤差が出る傾向にあるように思います。 ノズルが斜め移動を実現するためには、縦と横の移動を同時に行う必要がある訳で、直接的に斜めに移動するよりは誤差が出やすいのは、これもまた当然といった所です。

公式のキャリブレータツール「ビジョンエンコーダー」

BambuLabでは本体に精度誤差を調整・補正するための機能が付いており、振動の周波数を変えながら誤差調整したり、 奥行方向に誤差調整したりと、色々な調整をかけてくれます。

なかでも公式からはQRコードやチェッカーボードのような精度補正用のプレート「ビジョンエンコーダー」が販売されているモデルがあり、 これを使うと、大きな移動の時も精度を維持できるとの触れ込みです。

実際のところ、先の斜めについて言及したものと同じモデルを印刷したとき、同じような問題が起きたので、どの程度キャリブレーションの精度が高まるかは不明です。

実際にキャリブレーションをかけた本体画面がこちら。比較的短い期間に2回分ですが、ずれの程度は兎も角として、ズレる方向性は同じ傾向を持つようです。

ズレは実際の物よりも誇張されているとありますが、それはUI上に可視化する都合で仕方がないとして、最大誤差が実寸でどれくらい出てたのかくらいは知りたいなと思いますよね。

二口ならではの問題

ノズルが二口ついているH2Dなんですが、片側のノズルの清掃が上手くいかず、はみ出していることによって、印刷直後の表層を荒らす、みたいなことが起こりました。

ノズルが1つなら問題ないんですけどね、こういった問題は気を付けた方が良さそう。

未解決問題ネジのメス側

ネジのメス側が上手く印刷できない問題にあっていて、これが解決できる方法を模索中。多くの人が出来てるから、何かしら問題があるだけだとは思うんだよなぁ。