Dyson は Digital Slim が多くに合う: SV18レビュー

合理的にスティック・コードレス掃除機を選んでいったら「Dyson Digital Slim」に行き着きました。 こちらのページでは使ってみたレビューをまとめておきます。

最低限のパワーと高い小回りが利点

Dysonの掃除機と言えば「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」ですが、結論から「吸引力そのものが特別高いようには感じません。」

一方で日常使い十分かと言えば十分です。機械類の宿命ですが大きさ・重さ・稼働時間と出力は両立しません。 日常レベルで必要な性能にうまくバランスがとられているな、という印象はすごくあります。

「吸引力が高いと感じないのにゴミが吸えるのか」という話ですが、吸えます。 ブラシヘッドがかなり優秀で、チリと比較して体積の大きい髪の毛、埃、ゴミなどもうまく巻取ってくれます。

フルサイズ Dyson でなくてよいのか

合理的な選び方でも解説していますが、フルサイズの Dyson (V10~etc...) が必要な人は「多少取り回しが悪くてもコードレス・スティック式でパワーが必要な人」だと思います。 ただパワーが必要な人はコードレス・スティック式より従来の形の掃除機の方がよいです。

フルサイズになり掃除機のパイプが長くなれば重心が上がるし重くなるしで片手での取り回しはより辛くなります。 私の身長体重が175/65で、試した感じフルサイズも扱えないことはなさそうですが、Digital Slim のサイズ感でちょうどです。 より小柄な人の場合にフルサイズの Dyson は大きくて取り回し辛いものになると思います。

また住宅が特別に広いでもなければ、机やイスをはじめとした物に阻まれやすかったり、コードレス・スティック式なので掃除機を持ち上げたりするわけです。 このとき、フルサイズよりも小回りの利きやすい Digital Slim の方が明らかに良いのです。スキマにも入れやすいですしね。

「私の家は広いです」という方も勿論いるでしょう。ただそうなるとコードレス・スティック式の掃除機じゃなくてもよい可能性はありませんか?

髪の毛ゴミがちょっと問題

やや閲覧注意ですが、実際に吸い取られた家庭ゴミです。ほとんどが灰か黒系のタオル・衣服なので、集積された埃の類もほとんど黒いので見やすいと思います。 ここまで吸い上げるのに特別頑張った、ということはありません。普通に掃除機かけてたらこうなります。

女性の長い髪の毛ゴミが上部の方に絡んでるのが見えると思いますが、これが果たしてうまく捨てられるのかというと、捨てられませんでした。

ゴミ受けのリリース直後の様子です。押し出し切れず、また吸引される金属フィルターの部分にも髪がやや残る形になりました。 ゴミ受けは外せるので、外してちょいと手で取る必要はあります。

トリガー式はネガティブか

トリガー式とは、引き金に指をかけて押し込んでるときだけ掃除機が稼働する仕組みの掃除機です。 ボタン式とは、一度押したら稼働して、もう一度押したら停止するよくある仕組みの掃除機です。

正直に言えば、実際に使うまでトリガー式に対してネガティブでした。 ただ実際に使ってみると、Digital Slim の重量と取り回しの良さのおかげで、トリガー式だから特別使いにくいということはありませんでした。

また先にも解説していますが、軽量・小型化するとどうしても稼働時間は短くなるので、こまめな節電は十分に効果がありそうです。 本体に貼られていたパッケージにも同種のことが記載されており、設計指針ということが分かります。

残り稼働時間の目安は便利

残り稼働時間が具体的に見えるのは非常に便利でした。正直あまり気にしていなかった機能ですが、 もう充電するべきなのか、まだ充電しなくてよいのかが判断できるのが良いです。

充電については充電ドッグを使うなりすれば気にする必要はないのかもしれませんが、 どれくらいどこを掃除するとかの目安にもなりそうで、いずれにせよデザインが上手く機能している感覚があります。 見やすいインターフェースなのも非常によいです。

スタンドは買うべき(含サード製)

滑り止めが付いていて立てかけられることを売りにしていますが、基本的にはスタンドを買った方が良いです。 それか壁に打ち付ける専用ホルダーを使いましょう(後述しますが推奨はしません)。

確かに滑り止めを使って立てかけられて、ある程度安定はするのですが、ちょっと当たったら倒れそうだし、地震で倒れる可能性もあるな、という程度の効果しかないです。 掃除中に一時的に置いておく、くらいの使い道しか想定しない方が良いでしょう。

パッケージ次第では専用のスタンドが付属していますが、最小セットなどには付属しておらず、執筆時現在ではバラで購入することもできません。

すべてのパッケージに含まれる専用ホルダーのみでの運用については、壁に穴をあける必要があるので注意が必要です(特に賃貸)。 壁に穴開けるにしても掃除機の買い替えて形が変わることはありえますし、たとえ持ち家でも積極的になる要素がないかなと。

もしスタンドが付属しないパッケージの Digital Slim を購入するなら、公式外製品がいくつも出ているので、自分にあったものを買いましょう。