Sinn U50 シリコンストラップの長さを失敗した

SinnのU50を使い始めて1年以上経過しました。気になる点は2点。1つは文字盤のノッペリ具合。 これは実用特化で見れば仕方ないのかもしれないけど正規価格考えたらもうちょい造りがよくあってほしかった、エンボス加工的な物を施すとか。

もう1点はメタルベルト運用なのですが、これが海に浸すのをためらってしまったんですよね。ツールウォッチなのに。 何でかっていうと、メタルベルトのコマ自体は劣化をしない素材とコーティングが採用されているのに比較して、 おそらくそれらを接続する金属棒は標準的なステンレスかろうと思ったからです。

つまり見えないところで錆などの劣化を進行させる可能性があるんですよ。もちろん海から上がった後は水洗いして十分に乾かせばいいんですけど、 旅行中にそんな細かな扱いとかも中々してられないじゃないですか。

ファーストインプレッションのときにも書きましたが、加えてメタルベルトにはエクステンション機能がなくて、ウェットスーツの上に着用などが難しいわけです。

それで「いざの時に使えない、ためらう理由がある」のはツールウォッチとしては致命傷だと思ったわけです。

だものでシリコンストラップをオンラインで注文したんですが、これが失敗でした。結論私の細腕には合わない。 メタルベルトで調整出来たんだから、シリコンでも同様にできるだろうと甘く見ましたね…。

シリコンストラップはカットして長さ調整しますが、初期状態のサイズ感で言うとこんな感じ。 埋め込まれた金属棒のところでカットしていきます。

新型の大型バックル(クラスプ)は長さ調整機構が積んであります。正直これの造りもあまりよくはない。

出っぱった爪が丁度食い込むようなジャストサイズの固い蓋を、バックル本体側から力業で引っぺがし、また力業でハメます。 外す方が問題で、(自分の)爪が折れるんじゃないか、開け方を間違ってるんじゃないかってくらい硬いです。非常に良くない。

これ水回りで指がふやけた状態で操作できるとは思えんですよ…。

蓋を開放した後は、溝をスライドさせる形で1山分だけスライドして使えます。

スライド用の部品は同梱されている専用部品です。元々ベルトに埋め込まれているのと比較してわずかに突起があります。 これを先の溝にはめ込む感じ。

なおシリコンストラップについてくるバネ棒と、元々メタルベルトについてきたバネ棒の長さとが異なり、こちらについては取説などにも言及がなかったように思います。 基本的にはメタルベルトの方が短くて、こちらを使った方がスムーズに脱着できたので、メタルベルトの物を採用して装着しました。

これは謎。

で、ベルト調整機能が効くようにして、最小まで小さくした結果がこちら。スッカスカで運用できずに敗北を見ました。

Sinnデポさんで女性でも一番短くまで切らなくても対応出来たみたいなユースケースを聞いていたんですが、私はそれよりも手首回りが細いってことですね🙃

一番重要なのはメタルベルトで対応できる腕周りでも、シリコンストラップでは対応できないケースがある、という点です。

公式にもシリコンストラップの対応する長さを公表してないし、ましてやバックル(クラスプ)が長さの微調整機能に対応していることも掲載していないし、 Sinnはこの辺りが非常に不親切で宜しくないですね…。(ちゃんと確認しない私が悪いのは前提として)

しかも旧型の同サイズのバックルは長さの微調整機能が付いてないっぽいんだよな…まだ販売しているところもあるのでこの辺も注意されたい。

まぁ好奇心を満たしたので良しとして、誰かにストラップはお譲りします。メタルベルト用のバックルに伸長機能が最近付いたようですから、 そのうち対応するものが出てくることを期待。

他に得た学びとして、メタルベルトの装着時、こうして量ばさみのバネ棒外しを取り扱えるようにした方がよいな、というのが1つ。

もう1つはテギメント加工にブラックハードコーティングとは言え、バネ棒レベルで先端が鋭利だと、多少の筋傷は残るっぽいという点。 ぽいとしている理由は、もしかしてバネ棒側の削れと固着かもしれず、ちゃんと清掃すれば消えるかもしれないので。

だもので、ドライバーでガシガシやるパフォーマンスもありますけど、一定程度のリスクがあるんじゃないかなーと思います。