時計選びの記録(25-2)

端的に言うと近況は燃え尽き症候群になってしまってまして。でかい仕事が終わったのと、昨年亡くなった父の整理がついてきたのとで。
で過去にうつ病もやっている私なんですが、どうにも生き抜くためには発破かけないとなぁと思い立ち、雲上をフラッと見に行ってまいましたとさ、の記録です。
ロイヤルオーク 15450OR.OO.D002CR.01
というわけで冒頭の金無垢ロイヤルオーク37mmです。もともとステンレス版の37mm現行品を見に行ってたのですが、 現在は新規勢の待機を原則お断り状態なようなので、いったん二次市場でも見に行くかと言って気になってしまったものがこちら。
青文字盤のSSで探してたのにこれが気になっちゃったのですよ。ブレスでもないのに価格が大分跳ね上がる。 とは言えそこは旧型で、新型よりは価格がこなれているっちゃぁこなれている。が、多分私の中ではエンドコンテンツ並みの価格帯。
散々迷い倒していざの気持ちが固まってきたころには他の人の手に。会えなく撃沈。 時間をおいて2度見に行ったくらいには本気度高かったんですけれどもね。
まぁちょうど株が暴落したところだったので、 いい意味でブレーキをかけてくれたのだと思うべきか。
それでも購入した方が合わずにすぐに飽きて再度市場に出回ることを期待している個体です。 条件が良かっただけに買えなかったことを久しぶりに後悔した子でした…。
通販購入で品切れ→二次流通にて同一個体を後日再発見、はこれまでも何回か経験あるので薄く薄く期待しときます。

一応同世代の青い37mmも出てはいて、こちらプレ値で600ととんでも価格で撃沈。いやまぁ人生にはっぱかけるくらいの気持ちで買うなら、 死に物狂いでそれくらい出せよなのかもしれませんが、そこまでの物ではないというそれだけですね。
青文字盤もキレイは綺麗で、黒文字盤が反射光によってグレーを感じる反面、こちらはきちんと青を感じるのでやはり出来の良さは青だなと思ったくらいの物なんですが、 SSブレスモデルで青文字盤なら現行品の方が良いなと。
文字盤のロゴやムーブメントのローターなどが新型の方が青に似合ってる気がするんですよね。他方で金無垢に革ベルトは旧型の方が絶対良いという面白さ。 つくづく贅沢な遊びをしているもので。
デイトナ 126500LN

これはまぁ通っていれば時間の問題で、巡り合わせで、然るべきタイミングなら手に入るんだろうと楽観的に捉えています。 二次流通で買うことはないでしょう。プレ値で買いたくないというのはもちろんありますが、プレ値出すなら他の時計に、という感覚です。 逆を言えば現在の市場に乗っているプレ値の価値は見出してない。
まぁ何度も足を運ぶ自分の人件費と交通費を考えなさい、というのは、それはそう。
しかし写真で見ると腕乗りギリギリな感覚アリですね。いざ出てきたときにやっぱ違うわ、になりかねない感覚は少しあります。
ターゲットは黒文字盤に限定、年初の価格改定前ならまかり間違ってルマンでも探してみるかと思いましたが、 改定後の価格では手が届かずですし、そもそも論で黒の通常モデルの方が似合ってそうというのも会って、黒一択で探すことに。
アイスブルーも同様に手が届かない価格ではありますが、いずれにせ目指すべき対象かと言われるとうーんといった感じ。 それならデイデイトかなぁと。デイトジャストと役割被るのでそれもまたネックなんですよね。
デイデイト アベンチュリン 36mm 18238

BROTHERS&BEZELSより引用
そういえばと二次流通市場に面白いデイデイトがありまして、アベンチュリン文字盤です。お値段735万円と5桁時代の物なのにぶっ飛んでます。
まぁレア(シークレットか?)モデルだし、アベンチュリンという天然石で模様を選びようがない中でかなり奇麗に整えられた良い文字盤だから、この価格でも売れるとは思います(とはいえ執筆時現在で2週間以上市場にいるが)。 宇宙感じる良い文字盤。
新型が嫌いなわけではないんですが、昔検討したピラミッドダイヤルみたいに、デイデイトはなぜか5桁時代の物に興味が向かいがちなんですよね。
これくらいの価格帯がポンと買えるレベルのお金持ちになりたいもので。いやそれはそれで大変そうか。
カラトラバ 5116R, 5116G


ずーっと悩んでるこの2本、より厳密には5119を過去に何度も見ていてしっくりこず、文字盤がエナメルの5116シリーズを待ち尽くしてました。 5116Rにてついにエナメルにご対面。結果としてエナメルしかありえないになりました。
5116Rで決めるつもりが先のロイヤルオークに出会ってしまい、ピンクゴールド枠にブレーキが、そうこうしている内にロイヤルオークは売り切れ。 こちらの5116Rはまだ残っているんですが、ロイヤルオークのピンクゴールドが気になるとなれば、 カラトラバはホワイトゴールドにロジウムメッキの5116Gが良いんじゃないかと再び待ちの状態になってしまいました。
執筆時の数日前までChrono24で相場の1.7倍くらい(400万越え)の5116Gが未使用デッドストック価格として出てたんですが、そちらついに売り切れてしまい、 現在市場には状態が悪く付属品もない物ばかりが並んでいる状態です。これはもう待つしかない…。
ラドウィック国境のない医師団モデル NM282.S2

NOMOS買うならこれしかないかも!と思って表参道ヒルズのブティックに駆け込み、翌日なら入ってますと聞いて二日続けて閉店間際に駆け込み。
ケース径36.4mmで薄型、ワンポイントの赤、スモールセコンドでシンプルな構成、私の好物しか揃ってない。試着してもサイズ感はバッチし。
今の目的からするとやや寄り道だがどうしようか、限定版だしすぐなくなるか、と思いながらも見送り。 一応まだ在庫がホームページには残っている様子。
正直お金に余裕があったら買ってますね。暴落する前に株売り抜けてたら差額で買えてたなぁとか思っちゃいます。
見送り理由はいくつかあります。まずNOMOSにクラシックさを求めるかどうか。5116Gがターゲットに入ってる状態だとやや被るんですよね。 カラトラバには明らかにクラシックさを求めてますが、NOMOSに同様の物を求めては太刀打ちが出来ない。
NOMOSの強みって多少のポップさにあると思うんですよ、しかしこのモデルはポップさがあまりない。 典型的なバウハウスデザインを手に取る、という意味ではすごく価値のある優れたビジュアルですけれども、 NOMOSにはもっと他のことを求められるのではないかと。
(メトロとかかわいいですよね。あいにく好きなカラーリングのものが大径しかないのだが)
あとはエナメルホワイトって見て「エナメル文字盤!?この価格で!?」ってなってたんですが、模したカラーであって、本物のエナメルではないのでした。
とは言えまだ欲しいとは思い続けています。価格がもう少し安ければなぁと思うんですが、 そこはまぁ国境のない医師団に寄付する形になるので、少々割高なのは致し方ないというか、然るべきというか。
それにしても執筆時現在で通常のラドウィック38mm径が35万円、デイト付でも47万円で、こちらのモデルが59万円です。 自動巻きムーブであること、ワンショット生産であることを踏まえてもちょーっと辛い。同じく自動巻きを積んだタンゴマットが50万くらいからなのでまあぶっ飛んだ価格でもないんですけれども。
造りも間違いなくいいんですけどね、ラッカー文字盤のテカリ方がちょーっとラグジュアリー感を感じさせず、 よく言えばデイリーユース向け。だから今の私の需要とマッチせず、といったところでしょうか。 40万円くらいなら手を出してそうですが60万は出せないなぁと。
この典型的なバウハウスデザインに、NOMOSの薄型志向、ギリギリまで詰まったムーブメントに、限定物、しっかり揃ってはいるんだけどなぁ。
検討に当たってNOMOSブティックの方には大変お世話になり、HPの時計の絵はほとんどがCGであって実物の質感と乖離があることがしばしばあるだとか、 北斗七星型のムーブメントの話であるとか、ラムダの希少性の話とか、色々情報を頂くばかりでした。ぐぬぬ貢献できずに申し訳ない。
ランゲ&ゾーネ サクソニア 219.026

NOMOS見送った他の理由があるとすれば、アプライドインデックスとかアプライドロゴが好きな傾向にあって、その流れでサクソニアの35mmへ再注目が。
アプライドインデックス、スモールセコンド、アルファ針って中々無いんですよね。あとは他にグレー文字盤の候補が一向に出てこない。
35.5mmであればなお良かったねって感じではあるんですが、優先度が上に出てきた候補よりも低い物の、予算とタイミング次第では行ってもいいかなと今は思ってます。 執筆時現在で市場には何本か良個体が出回っているものの、ちょっと前までに出てきていたお買い得感のある価格設定の物もないので、焦らずかなぁ、といった状況。
どうしてもムーブメントは37mmのフラッハが自分の視認史上で最高傑作なんですけどね…しかし腕に乗せたときの気になりがわずかにでもあるのなら致し方ない。 いやまぁそういう意味では、この35mmも小さいなぁって気になりがあるんですが。