時計選びの記録(24-11)

25年1月に執筆していますが、便宜上24年としています。24-10と立て続けに執筆していて、こちらも変わらず仕事と家庭とでてんやわんやしていた頃の物です。 ここでまとめているのは主にドレスウォッチです。金無垢のドレスが1本欲しいなといった心境だったように思います。

後はダイヤ入りを初めて意識しだしたのも、24年の後半からでしょうか。 より上質を求めてと言ったらなんですが、手元のラインナップがほとんどスポーツウォッチなので、造りの良いドレスウォッチが欲しいなとなっていったんだと思います。

ChristopherWard ダイバーズ

トライデント針があまり好みではなくて、トライデント針ではないダイバーズを見つけた時は良いかもって思ったんですが、ケース径が41mmと中々のサイズ。

ところがケース径が38mmの物になると今度はトライデント針になってしまって、全体的なバランスも41mmの方が良いなとなり見送り。

まぁなんやかんや、このあたりのダイバーズに行くことはないと思うんですが、目に留まったのでした。41mmの方はカッコいいなと思います。

実際のところSinnのU50は41mm径で手元にあるんですが、試着できないのが痛いところですね。

英国海軍に納品されたオメガをベースにした、という系譜をきっちりしているところも好みだったんですが。

リトルランゲ1 30周年記念

ランゲ1の30周年記念モデル。37mmを切るケースサイズで私にはジャストサイズ。なんですが価格帯的に無理のあるラインになってそうで諦め。 プラチナケースにオニキスダイアル、限定モデルとくれば価格は言わずもがな。

ホワイトゴールドにブラックラッカーダイアルでこのモデルを標準ラインに乗せてくれたら可能性があるかなって感じですが、まぁやらなさそう。

サクソニアフラッハ

結局のところ、ランゲで一番可能性がある時計はサクソニアフラッハかなと思います。良い個体があったんですが日本におらず見送り。 ケースサイズがどうしても気になるというのもありまして。

これより小径でスモールセコンドのサクソニアも良いとは思うんですが、どうしてもムーブメントはサクソニアフラッハが良い。 私が見てきた時計の中で一番審美性が高く、設計思想も込みにして出来が良いムーブメントなんですよね。これは私にとってですが。

フラッハはケースサイズが37mmなんでつけられないことは無いんですが、フェイスデザインのシンプルさが故にどうしても大きく見えてしまうんですよね。 これがスモールセコンドとかだったらまた違うんでしょうけども…、あちらが立てばこちらが立たずです。

同種のムーブメントに38mmのハニーゴールドの限定版があるですが、こちらは中古が1本市場にあるが価格が跳ね上がりです。

NOMOS Tangente 2Date

NOMOSより

37.5mmと38mmを切るNOMOSの新作です。実機を見ておらず。こちらもムーブメントの審美性の高さが気になりました。 正直2つ日付表示をつけてもよいでしょう、の設計思想はあんまり共感がないんですが、こういったメーカーが挑戦的な時計を作れるのは大変良い状況だと思います。

個人的にはムーブメントを承継にして36mm以下に収めて頂きたいといった所ですが、ラグの形状なども含めてラドウィックの方が好みなんですよね。

というわけで気にかかっただけで購入に至る気配はなかったんですが、記録しておこうと思った程度には気になった時計でした。

注意点はソリッドバックとサファイアクリスタルバックがある点で、このムーブメントならサファイアクリスタルバックを強く推奨したいところです。

Ref.MG-003450

中々手が出ない価格帯ではありますが、ドイツ時計と言えばモリッツグロスマンの003450も気になりまして。 これは以前からなんですが、価格帯と限定とで見ないようにしていました。

日本限定12本のみ、23年にステンレスと同時販売ですが、ローズゴールド版の方がカッコいいかなぁとは思います。

問題は価格で正規で550万とおいそれとは手が出ない。しかも12本限定で、25年執筆現在では価格改定が予定されているモリッツグロスマンですから、 中古市場に出てきたとしても手が出ないだろうなぁと思います。

時折37mm径の限定版が出るんですが、どうせ手を出すなら36mmが良いし、デザインもこのタイプが一番しっくりくるんですよね。

ドイツの方は基本的に骨格がしっかりしてますから、おそらく通常ラインで36mmが出ることはそうそうないだろうし、 23年に目を付けられなかった時点で縁がなかったのかもしれませんね。

Classic5178BB299V6D000

サイズ違いで諦めたのはブレゲのクラシック。これはもう買う寸でまで行ってました。38mm表記なんですが、実際には38.5mmなんですよね。

なおこちらすでにディスコン済み。検討中の価格で187万円、決して安くはないですがエナメル文字盤にダイヤついてしかもブレゲでこの価格はあり得ないレベル。

いつもアリエクスプレスで買った300円の38mmの時計を参考にしているんですが、こちらはギリ許容できるんです。 ただ38.5mmでこのベゼルの薄さ、文字盤の大きさはちょっとだけサイズが合ってない感覚を覚えてしまった。

大きくても買うか、の気持ちがないでもなく、本当にギリギリまで悩んだんですが、そうこうしていて2回目見に行く前にsoldout、 現在は通販で買ったと思われる方が価格を釣り上げて別所で出品している状態です。やっぱりちょっと大きかったんですかね…。

無限にお小遣いがあれば欲しい1本。欲を言えば36mmでnondateにして欲しい。そして36mm径のクラシックも24年のブラックエナメル発表時に確認する限り廃版。オンラインからは消えました。

小径化の波とは言いつつも細腕に優しくない時代を私は感じてます。

Stowa マリン&クラシックシリーズ

Stowaより

先のブレゲどうしようから、小径、青針、白文字盤、のつながりでStowaに注目したんですが、最後の一押しが足りず。 良い時計だとは思うんですが、やっぱり実物が見れないのが辛い。

それぞれの時計で少しずつ物足りなさも感じるんですよね。求めているのはアラビアよりローマンなんですが、ローマンのスモールセコンドはデザインが今ひとつ。 スモールセコンドの方が3針より薄く、ドレスウォッチに求めるスペックを備えているし。

オニオンリューズよりは一般的なリューズの方が好きなんですが、欲しいモデルには存在せず。少しの特別感が欲しいのと合わせてシルバー文字盤の物を見るも、 シルバー文字盤のものはアラビアインデックスしかなく、ラグが好みじゃない。

公式ページに「カスタマイズとしてよく使われているのは知っているから、カスタマイズに関する問い合わせも歓迎するよ」と書かれているので、 それぞれのいいとこどりをしてくれないか、と問い合わせもしようと思ったんですが、いずれにせよ実物が見れないので思いとどまり。

汎用ムーブメントを使ってる都合もあってか、ムーブメントとケースバックの間や、ムーブメントとケースの間にスペーサーも見ることができ、 ここを上手く詰めてくれたらより魅力的なのにな、と思ったりもするのです。

逆にそこを詰めないからこその安価で高品質な時計、とも取れるので、こればかりは私の我儘だし、 汎用と品質、コストをすり合わせていった上に成り立つプロダクトなのだとリスペクトしないといけないですね。

カラトラバ 5119G/R

時計を見始めてからかなり早い段階で目をつけていたカラトラバ5119シリーズですが、知らん間に何十万円も価格が上がってしまって機を逸した感じがします。 ブレゲのクラシックにエナメル文字盤を見てしまったせいか、エナメルの5116で状態が良い個体が出てくればどうにかって感じです。

ムーブメントが5119の前、3119だったかの頃の物を継承しているため、ケースに対してかなり小さい印象を受けるんですが、まぁこの時計に関してはそういう問題じゃないかなと。

一定レベルで気に入る36mm、薄型、クルドパリによって傷をケアするデザイン、リーフ針とローマンインデックスの調和のとり方と加点ばかりです。 ムーブメントもケースに対して小さく、専用設計ではありませんが、とはいえ十分に美しいですしね。

当時は5119Gのホワイトゴールドばかりに目が行ってしまってましたが、現在は5119Rのローズゴールドが優先されています。

ホワイトゴールドの方はロジウムメッキコーティングがされている、というのもあり、一般的なホワイトゴールドとは異なる輝きを放っているのでそれはそれでいいんですけどね。

24年の6月頃だったかにエナメルの5116Rが未使用中古で出てきたときに手を出していればッて感じですが、当時はローズゴールドに目が行っておらず、スルーしてしまった。 これが痛かった。本当に出会いは一瞬です。普段から良く色々見ておき、備えてなければいけませんね…。

マリーンクロノメーター1846 266-22

HOUBIDOUより

以前も候補に入っていましたが、エナメルダイアルだし青針ローマンということで再燃。ずっとゴールドモデルが良いと思ってたんですがホワイトゴールドも良いですね…。

マリンクロノメーターなので当たり前っちゃ当たり前ですが、38mm径あるのと合わせて、ドレスとはちょっと違う感じ。厚みもしっかりありますし。

限定なんで球数少ないのもちょっと難ありですね。早いうちに見に行けですが中々優先度が上がらず。でもカッコいい時計だとは思い続けています。

ロレックスGMTマスター m126720vtnr

ROLEXより

出張などもあるからしてお世話になっている店員の方からGMTをお勧めされたんですが、唯一悩むGMTならこのモデルかなと。

ロレックスのコーポレートカラーですし、左利き仕様が珍しい。ただGMTのケース径が40mm、少し大きめ。 ベゼルがあるので腕に乗せた時には気にならないかもしれませんが、GMT行くならデイトナいくかなぁといった所。

GMTも良いですけどね。カッコいいと思います。世間的には24年に一番売れた高級時計はGMTのブルーだったらしいですね。

こちらも無限のお小遣いがあればすぐにでも欲しい時計かも知れないです。が、優先はデイトナかなぁ。

ROLEX DayDate Ref18238

ARBITROより

23年の頭に検討していたデイデイトの個体が再度出てきたんですが、こちらも見送り。金額は100万上がってましたね。 約2年間で100万の上昇。もうついていけないかなぁって感じです。

執筆時現在25年の1月頭なんですが、公式のロレックスも金無垢系列は100万近く上昇してるそうで、この流れはもう止まらなさそうです。

デイデイト自体は興味があるし良い時計だと思うんですが、いかんせんデイ(曜日)が要らない気がしているんですよね。 いわゆる1 watch guy、時計を1本しか持たないスタイルならいいと思うんですが、複数持ちの間はちょっとなぁって感じ。

デイデイトを日用にし、別途ドレスやスポーツ用を持つ、みたいなスタイルならデイがあっていいと思うんですが、うーん中々想像がつかないです。 もしかしてデイデイトを使ってみたら、そうなっていくのかもしれないですが。

しかしこのピラミッドダイアルとゴールドカラーはエジプト感じさせて王の時計感あふれていて好きなんですよね。 ブレスがサテンフィニッシュを交えてるのも相まって。

こちらも無限のお小遣いがあればすぐにでも欲しい時計筆頭。

Cartier WGSA0054

Cartierより

以前サントスデュモンを購入したとき、本当はこっちが良かった、という個体が出てきました限定250本。実は出張中とかにも市場に出てきてたんですが、 そのときの価格から+100万円(324万前後くらいだったかな)。当時からプレ値でしたが更に上がってしまったのでした。

試着してきたんですがお店の雰囲気的にも写真は撮らず。というよりずっと探してたので、そんなことより買うか買わずかの判断をずっと迷ってました。

結論スルーしたんですが、5日後にプレ値のまま売れましたね。恐らくですが今手持ちのデュモンを持ってなければ買ったと思います。

所感としてはやはり金無垢だから重いというのと、サイズ感はばっちりだったというのとでしょうか。

他方で自分に似合うのか、という不安がありました。出来が素晴らしくいい時計だったので、おそらく手元に置いておきたいとはなるんですが、 それにしても実物を目の前にして本当にこれをつけて生活する自分を描けるか、と思ったら、怯んでしまった。プレ値じゃなければまた違ったかもしれません。

しかし本当に出来の良い時計だったなぁと、そればかりです。