被写体の陰影に注意してメリハリを強く印象深く見せる技術

同じジャケットを着た同じ人物の写真を並べた様子。

写真はファッションブランド nano・universe さんから 2015 年に発売された「ライクラ混スキに―カラーGジャン」です。 2 枚並べていますが、どちらも公式のオンラインショップから、同じ商品の写真を引用させていただいています(片方は ZOZOTOWN もう一方は MARUI です)。

どちらも同じ商品・同じカラー・同じモデルの方が着用されているわけですが、どちらの方が魅力的な服に見えるでしょうか。 おそらく左側だと思うのです。私も左側の写真だけを見ていたらこの商品を購入していたと思うのですが、右側の写真を見て購入を止めました。

ここで注目するべきなのは陰影です。陰影が付いているほうがカッコよく見えませんか? 服や人物の写真を撮影するときは、陰影をつけたほうがカッコよく見えます。 一律に照らされているような写真は、全体にメリハリ・アクセント・しまりの類が感じられません。

太陽やライトの位置に気を付けて、陰影を付けられるようになれば、それだけで見栄えがぐっと良くなるはずです。印象も変わるでしょう。 実際に写真を撮るときには全体的に明るくするのではなく、ちょっと陰影が付くような撮影を試みてはどうでしょうか。 スマートフォンでの撮影でも大きな効果があると思います。

フラッシュに注意する

良くある失敗はフラッシュが点灯してしまうことです。 フラッシュは被写体の正面に向かって均一かつ強烈な光が当たります。被写体そのものの陰影が消し飛んでしまうので注意します。

影を作るとオートフラッシュ機能によってフラッシュが点灯してしまうことがあります。 フラッシュを一時的にオフにして撮影してみましょう。

撮影した写真を加工した具体例

写真を加工することによって陰影を付ける方法もあります。実際に撮影した写真を加工して比較した様子が次の写真です。 右側は写真そのまま、左側はコントラストを強くしています。「コントラストを強くする」とは、簡単に言えば暗いところを更に暗くし、明るいところを更に明るくすることです。

実際に撮影した人形の写真で比較した様子。

分かりやすさのために極端にコントラストを強くしたため、あまり好みではない方もいらっしゃるでしょうが、左側の方が強い印象が残るように思えませんか? ひょっとすると、多少怖い印象を持たせてしまうこともあるかもしれませんが、陰影が付く、メリハリが付くだけで、見る人に強い影響を与えるということです。

一眼レフなんかで撮影された写真に見られる「ボケ」もメリハリの 1 つですね。ボケているところと、そうでないところがハッキリ割れることでメリハリが付きます。