Amazon アソシエイトから収益を得るのは色々とムリがある

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Amazon アソシエイトプログラムというものをご存知でしょうか。 恐らくこのページにも掲載されます。Amazon の商品画像とリンクが表示されているそれです。 Amazon アソシエイトとは広告掲載した商品を誰かが購入した際、その金額の一部が掲載主に支払われるという広告です。

恐らくですがこれを読んでくださっている方の内、Amazon を利用したことが"ない"人は少ないでしょう。 それくらい Amazon の影響力は大きいわけですが、それでも Amazon アソシエイトプログラムで(十分な)収益を得るのは非常に難しいのです。 ここではその訳について整理して紹介しようと思います。

価格が最安値ではない

人はどうして安いものを求めます。欲しい商品があるとき、多くの人は検索して相場を調べるでしょう。 特に Amazon では最安値ではなかったりしますし、ポイントが付きませんしね。 ただ幸いなことに Amazon は配送に力を入れているので、それを基準に選んでくれる人もいますけど。

それにしたって、Web が普及しきった今では購入場所の選択肢が増えているのです。 ただでさえ少ないクリック率と購入者の割合は低下しています。

商品は継続して提供されることはない

多くの場合にはブログなどに商品広告を掲載することになります。 ところがその商品がいつまでも Amazon ストアに並んでいるとは限らないのです。 つまり収益源となる広告には有効期限がある、ということです。

本来、不変的なコンテンツを制作した場合に、 我々は継続的な収益を得ることができるチャンスを手にします。 大げさな例で言えば、映画や本などですね。

ところがあなたの作品(ブログ記事)が不変的な内容であっても、 Amazon アソシエイトのような商品を紹介するタイプの広告を収益源とすることはできません。 なぜなら商品がなくなるからです。 商品がなくなったことを通知する仕組みもありません。

焼畑戦略に、利益率の低下

Amazon の手法を "焼畑" に例える話を偶に見かけますね。 誤解を恐れず端的に言えば、"Amazon はインターネット通販大手という地位を獲得したので、 Amazon アソシエイトによって自社の普及を目論むことを止めつつある"、という話です。 広告を経由して商品が購入された場合の収益率は段々と(ここ数年はほぼ毎年)落ちてきています。 また高額な商品の場合にはそもそも収益が発生しなかったり、上限が設定されています。

したがって よほどアクセスがある著名な人のサイトや記事でもなければ、まとまった収益は無いんじゃないでしょうか。 時間をかけて真面目に記事を書いても、収益率は(どちらかというと)コンテンツの内容よりアクセス数に依存してしまうのも残念です。

簡単な収益率の解説

例えば amazon の代表商品である書籍は購入金額の 3 % が掲載主に渡ります(2014.10 現在)。 400 円の書籍が売れた場合は、x 0.03 = 12 円の利益です。一日当たり 1000 人の読者を獲得できたとして、 広告経由の購入者の割合をその 1 % とすれば 1日当たりの利益は 10 人 * 12 円 = 120 円です。1か月あたりは x 30 = 3600 円。 自給 800 円で 4 時間 30 分バイトするのと、1か月の収入が同じ程度です。さらにそこから管理運営費が差っ引かれるわけですね。

数値だけ見ると達成できそうな感じがしますが、実際に1日に 1000 人の読者を集めるのは中々に困難です。 さらに絶望的なことに、広告から購入するユーザを 1 % に到達させるのも困難です。 もしあなたがブログを書いたことがあるなら、どれだけ困難であるのか、直ぐに察しが付くでしょう。 もし書いたことがなければ、「自分の書いた新聞記事を毎日1000人に読んで貰えるかどうか」を想像してください。

それでも Amazon アソシエイトを使う理由

これだけ酷いことを書いておいて私がなお Amazon アソシエイトを利用する理由は、ほぼ合法的に製品画像を利用することができるからです。 Amazon に出店されている製品画像が(日本国の)著作権にしたがっているかどうかは疑問ですが、 私たち利用者は Amazon が提供するサービスを利用しているという建前が得られます。 まぁ正しく引用すれば、Amazon に頼ることもないのですけどね。 あとは "本の" 少しでも収益に還元したいという気持ちも合わせて Amazon アソシエイトを利用しています。